第3章 剣
さぁて・・・。
どうしよう・・・。
私の剣を使うのは当分考えない方がいいわ。
なにせ・・・どう使っていいのか分からないもの。
「どうするんです・・・?ヨーコ様・・・」
「そうね・・・。一旦お城に戻った方がいいんじゃない?」
そう・・・。
このまま先には進めない。
一旦戻って・・・何か武器を手に入れないと。
最初は妖魔キラー無しでもなんとかなると楽観視してたけど。
四天王なんてのが出て来た今、そうも言ってられない。
今なら引き返すのも簡単だし。
「とにかく、武器を手に入れてからまた来ればいいわ。このままあいつと戦うってのはいくらなんでも無謀だし・・・」
「そうですか・・・。あの・・・剣は出せないんですね?」
「・・・ええ。何せ私は能力の使い方なんて知らないもの。こうしてあなた達と話せるのもどうやってるのか分からないぐらいだし」
さて・・・どうしましょうか・・・。
「とにかく、一旦お城に帰りましょう」
私は山を降りる。
待ってなさい、すぐに戻って来るんだから。
ガサ・・・。
何やら物音が聞こえた。
何・・・?
ガサガサ・・・。
何かが近づいて来る・・・?
しかも・・・複数。
私は辺りを見渡す。
「ヨーコ様!!」
「フェア!ユニコ!気をつけて!!」
何・・・!?
・・・!!
突然!!
上から網が降って来た!?
「しまった!!」
気づいた時には遅かった。
「くっ・・・」
捕らえられてしまった・・・。




