第11章 10話
「ぎぃゃあああああ!!」
凄まじい悲鳴が響いた。
つまり・・・。
真のクロウを・・・斬った証拠。
妖魔キラーの力で・・・クロウが消えて行く・・・。
「そ・・・そんな・・・」
どんどん・・・。
姿が崩れて行く・・・。
やっと。
邪悪なる者が消えていく。
「悪い奴の末路は・・・決まってるのよ」
こいつのせいで・・・。
妖魔界を混乱にさせてしまった。
そして・・・。
みんなを傷つけてしまった。
みんなを悲しませてしまった。
みんなを苦しませてしまった。
だけど。
もうこれで終わり。
二度と、こいつに苦しめられる事も無い。
そうだ・・・!
「ウルちゃん!!」
大丈夫かしら・・・。
「大丈夫です。今は気絶してるだけですから」
そうなんだ・・・。
良かった・・・。
「今度こそ・・・。終わったんですね」
「そうね・・・」
そう。
今度こそ・・・。
きちんと倒した。
クロウの形をしていたのは・・・。
今や完全に無くなっている。
邪悪な気配も消えている。
そう・・・。
今度こそ・・・。
終わったんだわ・・・。
みんなありがとう。
そして・・・。
ロボ・・・。
私・・・ついに倒したわよ。
最後の最後で・・・私に力を貸してくれてありがとう。
やっぱりあなたは最高の仲間だわ。
例え遠くに離れていようとも。
例え今すぐに会えなくても。
私達の絆はずっと繋がったまま。
うん。
私は一人で倒したんじゃない。
フェア。
ユニコ。
ロボ。
ウルちゃん。
みんなの力で倒せた。
みんな・・・ありがとう。