第11章 9話
私は剣を構える。
今度こそ・・・。
妖魔キラーで・・・倒す!!
「はっ!!」
一気に斬りつける!!
また・・・姿が消えたけど・・・。
やはり・・・手応えはあったみたいけど。
ううん。
これも奴の手口なんだわ。
これをなんとかしないと・・・。
クロウを完全に倒す事は出来ない。
どうすれば・・・。
『目に頼るんやない!!』
え!?
今・・・ロボの声が聞こえた気がしたけど・・・。
まさか・・・でも・・・
例え幻聴だとしても私は嬉しかった。
今の状態でのロボの声は百人力だわ。
うん、そういう事ね。
ドルイドのオババの姿をしていたから、あれが仮の姿かと思ったけど・・・。
こいつはおそらく・・・。
いくつかの姿に変身出来るのかもしれない。
そうなると・・・。
真の姿はまるで違う形なんだわ。
それをロボは言いたいんだと思う。
私は目を閉じる。
そして・・・。
気配を探る・・・。
・・・ん?
指輪から何やら力を感じる。
どうやら・・・。
手助けしてくれるみたいね。
ありがとう・・・。
あなたも・・・いてくれたこそ私はここにいる。
色々助けてくれたわね。
あなたも大事な・・・私の仲間よ。
・・・?
・・・何か・・・。
ぼんやりとだけど・・・。
邪悪な意志を感じる。
とても・・・。
憎たらしい気持ちを感じる。
これが・・・。
クロウの・・・真の姿。
これね・・・。
これに向かって・・・。
「はっ!!」
一気に・・・斬りつけた!!