第11章 8話
絶対・・・。
こいつだけは許す訳にはいかない!!
今までにないぐらいに・・・。
神経をクロウに集中する!
こいつだけは・・・。
何が何でも・・・倒す!!
おそらく・・・。
何か・・・能力を使ったに違いない。
私はこれまでいろんな常識外れの体験をしているから分かる。
そう考えると・・・。
手応えが無かった感じもした。
くっ・・・。
そう思うと・・・。
私の油断もあったんだわ・・・。
ごめんなさい、ウルちゃん。
だからこそ!
今度こそ・・・。
今度こそ・・・仕留める!!
必ず!
ピカーン!!
えっ・・・!?
指輪が光る!?
何っ・・・!?
その光が・・・。
私を包む・・・。
その光が消えると・・・。
私の体に鎧みたいのが包まれていた。
だけど・・・まるでつけてないぐらいの軽さ。
これは一体・・・!?
「なっ・・・!?」
クロウも驚いているけど・・・。
これもアーティファクトの効果なんだわ。
ありがとう。
あなたも私を助けてくれるのね。
「はっ!」
一気に飛びかかる!
速い!!
スピードも増している!!
「この!!」
クロウは魔法攻撃をしかける!
だけど・・・。
私の前に楯が表れる!
それを左手に付け・・・。
それで防ぐ。
「な・・・。そんな・・・馬鹿な・・・」
「何言ってるのよ。あんたが生きてる事自体がありえないのに」
そう・・・。
こいつは・・・。
みんなの為に・・・仲間の為に・・・。
倒すべき存在!!