第11章 6話
私は気持ちを落ち着かせる。
「くっ・・・。愚かな事を・・・」
クロウがあせっている。
あまり感情的になりすぎると、その隙を突かれる。
冷静に・・・精神を集中して・・・。
こっちのペースにしないと・・・。
そうよ。
こういう奴だって分かっていた事じゃない。
落ち着かなくちゃ。
私は剣を構える。
行くわよ・・・。
妖魔キラー。
「はぁああああ!!」
クロウに向かって突進する!!
「くっ・・・!!」
クロウはまたもや魔法攻撃を放つ。
だけど・・・。
私は怯まずにそのまま突き進む!!
痛みを感じるけど。
今はそれを気にしている場合じゃない。
例え傷があったとしても。
後でユニコに治してもらう。
だから今は。
痛いなんて言ってられない!
「はぁああああ!!」
クロウも下がるが・・・。
だけど・・・。
私は構わず・・・。
そのまま・・・。
行く!
下がってなんていられない!
そして斬りつける!!
バシュ!
やった!
クロウの体に完全に・・・当たった!!
うん、間違いなく。
当たった。
すると。
そのまま・・・。
クロウの体が消えていく・・・。
やっと・・・。
決着が付いた・・・。
私は・・・。
クロウを倒すためにここまで来た。
それが・・・。
ようやく実った・・・。
ふぅ・・・。
「ヨーコ様・・・」
私は剣を引っ込める。
ユニコやフェア、ウルちゃんと抱き合う。
やった・・・。
私は・・・。
達成したんだわ・・・。