第11章 4話
「よくドルイドのオババを疑えましたね」
フェアが感心する。
「まぁね。私は部外者だし。だいたい変だとは思ったのよ。だって安全なルドルフの城が近くにあるのに、なんでそこへ逃げないんだろう?って」
一歩外へ出たら危険だって事は私ですら分かってる。
それなのに避難しないって事は・・・逃げる必要が無いのか逃げれないのかのどっちか。
そこでワルキュリア様がこの城への道のりを見せた事で分かった。
この城の周りで怪しい人物はドルイドのオババだけだと。
「みんなは下がってて。こいつだけは・・・私一人の力で倒したいの」
私はそう言った。
そう・・・。
こいつだけは許せない・・・。
このクロウだけは・・・!!
私一人の力で・・・倒す!!
「出来るのか?」
クロウが凄むけど、私は受け流す。
「出来るわよ!!この・・・妖魔キラーで!!」
私は剣を出す!
あの洞窟に行った時点で・・・。
戦う事はすでに決意していた。
当然・・・剣を出す準備も万全だった。
私は剣を構える。
みんなは後ろで見守っている。
手出ししてもらいたくないから・・・。
ありがたいわ。
「くっ・・・。だが・・・それは当たらなければいい!」
また!
手から攻撃魔法が!!
私は避ける。
あれは・・・。
かなりやっかいね。
こっちは剣だから、接近しないといけないのに・・・。
まずはあれをなんとかしないといけないわね。
次々と攻撃魔法を打つクロウ。
近づく手段が無い・・・!
でも・・・。
一人の力で倒したいと言ったからにはなんとかしたい。
・・・そうだわ。
この指輪。
この指輪はアーティファクト。
まだまだ魔法の力が込められているはずだわ。
これを使えば・・・なんとかなるかも。
まだ詳しい使い方は分からないけど・・・。
剣と同じ要領でやってみる!
避けながらも・・・。
精神を集中する!!




