プロローグ
「そうか・・・。今はそういう状況か・・・。」
俺はその事実を聞いて愕然とした。
もう間もなくこの世界は滅びようとしていた。
おそらく・・・あいつが原因だろう。
「くっ・・・!」
どうにもならないのか!!
「ルドルフ様・・・唯一解決する方法があります」
「何だ?それは・・・」
「かなり危険な賭かもしれませんけど・・・妖魔ハンターを呼ぶ事です」
「なんだと!!」
馬鹿な・・・。
「それがどんな存在か・・・分かってて言ってるのか!?」
妖魔ハンター・・・。
それは俺達、妖魔にとって天敵だ。
一度だけこの妖魔界に現れた事があるが、その時全滅一歩手前まで追い込まれた事がある。
「そんな事をすれば、この世界を滅びるのが加速するだけだ!」
「お待ち下さい!実は・・・今の妖魔ハンターはこの妖魔界を滅ぼす訳ではありません」
「なんだと・・・?」
「今の妖魔ハンターは・・・この世界の事を考えてくれます!」
まさか・・・。
「確かに・・・にわかには信じれないかもしれませんが・・・ドルイドのオババがそう言っているのです」
「ドルイドのオババが!!」
オババの占いは百発百中だ。
そのオババがそう言うのなら・・・。
「分かった・・・。呼んでみるか」
それでこの世界が救えるのなら・・・。
危険な存在であろうとも望みを託すのみ。




