表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
751/753

12話

西原はゆっくりと顔をあげると、もう1度むつにキスをした。軽く触れるだけのキス。ただ、唇を重ね合わせるだけなのに心地よく、大事な瞬間のように思えた。


唇が離れると、むつは今にも泣きそうな顔をして身体を震わせていた。西原は罪悪感でいっぱいになっていたが、1度してしまうと、どうにも止められなかった。再びしようと顔を近付けると、むつが息を飲んだ。


「嫌なら、突き飛ばせよ」


「………」


むつは困ったように、うつむいた。悩んでいるのか、むつは西原の浴衣をぎゅっと握っただけだった。


本気で嫌がられてるわけじゃないと思った西原は、やや強引にむつの顔を自分の方に向かせて、唇を重ねようと近付けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ