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よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
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12話

「無理しない方がいいよ?」


「うん。でもさ、むつの顔見たい。眼鏡ないから、近くじゃないとちゃんと見えないし」


西原に寄り添うようにして、ぴったりと身体をつけていたむつは、そんな風に言われ、また少し顔を赤くした。


「俺に近寄られるの嫌か?前に、2人きりでは…って言われてるし。嫌なら、はっきり言ってくれよ?もう、泣かせたくないからな」


「…ん、その…何もしないなら」


「その約束は難しい。好きな子に何もしないで居るのって、結構ツラいよ。それがさ、前に付き合ってた子なら尚更…つい」


西原はむつの頬に触れた。


「…こんな風に触りたくなる」


むつがはっと息を飲むのを西原は感じていたが、手を引っ込める事はしなかった。


「むつ、ありがとうな。最期にってわがまま聞いてくれて、それに俺の事をかばってもくれたし」


「でも、結局は先輩がかばってくれたから…だから、こんな怪我させちゃって…」


「そんなのいいんだよ。むつが、無事で居てくれるなら、それでいいんだ」


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