表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
690/753

11話

目を細めて、怒りをあらわにしているむつは、じろっと鬼を下から見上げた。むつが手当てをするのを、わざわざ待っていた鬼は、にたにたと笑っている。その顔に、さらに怒りを覚えたむつは、ふっと息を短く吐いた。


「むっちゃん?」


「…お地蔵様も祐斗もあてになんない。先輩はこのまんまじゃ…だから、あたしが片付けてやるよ」


颯介が心配そうにむつを見ていると、むつは自分より背丈のある颯介を見下ろすような目付きで、吐き捨てるように言った。低い声といい、怒りをあらわにしているだけでは無さそうなむつに、颯介は若干の恐怖を感じた。以前にも見た事あるように、むつの目がほんのりと緑がかって見えた。


「大丈夫?」


「うん。これがあるから大丈夫」


むつはにやっと笑って見せると、右手に持っていた日本刀を一振りさせた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ