表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
686/753

11話

地面を転がり、コンクリートの破片であちこち切れ、髪の毛もすでにほどけてしまっているむつは、地面に顔を押し付け目を開けたまま動かないでいた。


「むっちゃん‼大丈夫かい?」


ぼんやりとした様子のむつだったが、颯介の声に顔を上げた。だが、またぱたっと顔を地面につけた。


「むっちゃん‼西原さんに何が…」


西原の名前を聞き、がばっと起き上がったむつは散らばっている札を掴んでぐしゃっと握りつぶした。持っているだけで、何の使い道もない札を持っていても意味がない。落ちていた携帯を掴んで、八つ当たりにばしっと地面に投げるつけると、1度だけバウンドして転がった。むつは大きく息を吸い込み、吐き出すと転がっていった携帯を見ていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ