表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
676/753

11話

「…悪口言ったから、ちょっと頭使ったって事かしら?人の言葉は分かってるのかもしれないわね」


「なら、帰ってくれって頼むか?」


「通用しないでしょ…」


表情を引き締めたむつは西原を抱き寄せるようにして、背中越しに鬼を見た。木がなぎ倒され、公園の中がよく見えている。相変わらず、亡者も浮遊霊も鬼を怖がっているようで、物陰に隠れている。


「…もぅ隠れてもいられないみたい」


箒のように使っていた木を放り出して、鬼はずんっと肘をついた。木は軽々と、大通りの方に飛んでいき道路を塞ぐように落ちた。


ぐぐっと電柱の方に顔を寄せた鬼は、むつと西原が居るのを知っているようで、じっと見つめている。ふしゅうっと鼻息だけでも、なかなかに強い風のようだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ