表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
661/753

11話

「あの、お地蔵様の言ってるお嬢さんはって言うのは、もしかしてむつさんですか?」


祐斗の手を借りて、ゆっくりゆっくり石段を登っていた地蔵は振り向くと、少し首を傾げるような仕草をした。


「玉奥さんのお知り合いの方、ですか?だからわたしの姿がお見えに?」


「え、えぇ。玉奥は僕の上司です。それで、あの…お地蔵様も他の方同様にお役目を放棄されたって事ですか?」


「そうなりますね。でも、わたしは他の3人を連れ戻す為に離れただけです…」


「よぉ、4の地蔵」


「…狛犬。お元気そうですね」


「まぁ、な。お主まで離れたとなると…何が出てきてるんだ?」


「死鬼です」


石段を登りきり、地蔵は疲れきったように座り込んでしまった。地蔵は神のように突然消えたりして移動するのではなく、自分の足で歩くんだなと祐斗は妙な感心をしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ