表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
659/753

11話

靴をはいて外に出ると、狛犬は立ち止まった。そして、地蔵がある方向を見た。


「…最後の1体も壊れたみたいだな」


「えぇっ!?何でもっと早く教えてくれなかったんだよ‼それって、むつさんと湯野さんに何かあったって事じゃ」


祐斗が走り出そうとすると、狛犬は上着を噛んで引き留めた。邪魔をされ、むっとしたような顔をした祐斗だったが、しゃんしゃんっと軽やかな音が聞こえてくると、音の方に顔を向けた。


「最後の地蔵が来たんだ」


「みんな、土地神様の所に集合か…のんきだな」


「どうかな?彼は違うと思うぞ」


しゃんしゃんと聞こえてきていた音は、だんだんと途切れ途切れになり、聞こえなくなった。


「石段の方だ」


狛犬が軽く駆け出すと祐斗もついていき、石段の上から下を見た。石段の真ん中辺りに、ぼんやりと光る人影が視える。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ