表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
641/753

11話

意外にも可愛らしい仕草に、むつは少し驚いていた。もっと強気な感じで、やってくるのかと思っていたが、痛みには敏感なのかもしれない。だが、むっとした鬼は再び手を降り下ろした。少し離れた位置に手を下ろして、払い除けるように手を動かした。ぶわっと風が起きると、むつは砂埃に目を閉じた。


ばしっと横殴りに、手が当たるとむつは軽々と飛ばされた。悲鳴を上げる事もなく、むつは公園内の木の中に、突っ込むように落ちた。まだ落ちたのが、木の中だったからか、地面に直接叩きつけられる事はなかったが、ばきばきっと枝を降りながらむつはどさっと地面の上に落ちた。


背中から落ちた時に頭でも打ったのか、むつは起き上がろうともしない。むつが瓦礫を手放したせいで、重たい物を1人で支える事になった西原は、苛立たしげに瓦礫の下の女とむつを交互に見た。瓦礫なんか手放して、むつの所に行きたい所だが、冬四郎が先に行ってしまった。西原の手伝いには颯介がやってきて、ぐいっと持ち上げてくれた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ