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よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
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11話

冬四郎の言った通り威圧感のある鬼は、じろりと4人を見回した。膝をついているとは言えどかなり大きく、その見た目もあって濁った目で見下ろされると恐ろしい。


鬼がどう出るのかと4人は手の出しようもなく、見ているしかない。4人が見守っている中、鬼は膝を伸ばしてゆっくりと立ち上がろうとした。だが、それは出来ずによろめくようにして手をついた。鬼は再び立ち上がろうとしているが、叶わず手をついた。


「立てないみたいですね」


「えぇ…何ででしょうか」


冬四郎と颯介の間からむつは、鬼の様子を見ていた。ぎちぎちと歯を鳴らし、悔しがっているようで、また立ち上がろうとしていた。


「…足がないから、無理なんだ」


「足首から下ないもんね」


颯介と冬四郎の後ろに居たはずのむつは、いつの間にか西原の隣に立っていた。じっと観察するように、鬼を見ているむつは、意外と冷静そうだった。


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