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よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
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11話

ふうっふうっと牛の鼻息のような音に、ずるずるずるっと這いずるような音が聞こえてきた。


「…何か来てるわね」


「お帰り願いたいもんだ」


「石でも投げる?」


むつと颯介は視線を反らさずに、何が出てくるのかと待ち構えている。がしっと音がすると、また足元が揺れた。突き上げるような大きな揺れではないが、どこかに掴まっていないと、立っていられないような揺れだった。


「むつ、今度は何が来るんだ?残ってる亡者たちが怯えてるみたいだぞ」


冬四郎に言われて始めて気付いたのか、むつと颯介が辺りを見回した。まだ姿を保っている亡者たちは、怖がるようにして公園の遊具や気の影に隠れている。だが、様子は気になっているようで、ちらちらとこちらを見ていた。

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