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よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
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11話

揺れは完全に収まったと安心してたが、再びどんっと突き上げられるような揺れを感じ、むつは息を鋭く吸い込むような悲鳴をあげた。揺れと同時に、地蔵のあった台座が、持ち上がり割れた。


むつは目を閉じて、ばらばらと降ってくる破片を腕で遮っていた。大きな塊は降ってくる事はなかったが、細かな石片と土埃でか視界が悪い。こほこほっと咳き込みながら、むつは薄目を開けて何が起きたのかと地蔵のあった辺りを見た。


先程の大きな揺れで、台座が持ち上がり割れ、ただの石片となって散らばっている。そして、それがあった場所は陥没したかのように、ぽっかりと大きな穴が開いていた。


亡者が穴から出てきたように、そのぽっかりと大きく開いた穴からも、何かが出てこようとしているみたいだった。

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