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よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
622/753

11話

「じ、地震?」


「みたいだね…かなり大きな」


どんっと下から突き上げられるような揺れに、むつは手をついた。ぺたりと尻をついて座っているのは、むつだけで地面に面している部分が多い分、身体に振動が伝わってくる。颯介、冬四郎、西原は、片膝を立てており、いつでも立ち上がれるようにはしていても、揺れが大きくそれは出来ない。


公園内の木々や遊具も激しく揺れて、ぎしぎし、みしみしと音を立てていて今にも、倒れてしまいそうだった。


地震なら、耐えていれば収まるだろうと思っていたが、揺れは予想以上に長い。


「むつ‼」


びきびきっと音を立てて、わずかならがに残っていた地蔵が崩れそうになると、いち早く気付いた冬四郎がむつはその場から離させようとしたが、揺れは続いていて叶わない。その代わりに、すぐ横に居た颯介が、むつの腕を掴んで引っ張った。


むつの居た所に、台座から外れた地蔵の下半身が落ちて砕けた。

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