表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
618/753

10話

ぐっとバットを握ると、みしみしっと指が少し食い込み凹んだ。スチール缶なら、小指でも余裕で潰しそうな勢いがある。女は何をするつもりなのか、腕を上げた。


「だっ…あっぶねぇ」


びゅんっと猛スピードで折れたグリップの方が、飛んで来るとむつと西原はそれぞれ避けたが、地蔵に当たってしまった。びきっと音を立てて、地蔵の首辺りにひびが入った。


むつと西原はそれを見て、顔を見合わせた。そして、女の方を見ると残りの部分を持ち上げて、すでに投げる体勢だった。ぶんっと空気を切るような音がして、飛んで来たバットは地蔵の身体に見事に当たった。的があまり大きくもないのに、なかなかのコントロールだった。


「お地蔵様が…」


飛んで来たバットは突き刺さると、ぼろっと破片と一緒に地面に落ちた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ