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よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
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10話

くすくすと笑いながら、最後の地蔵がやって来るのが楽しみで仕方ないという様子の地蔵たちを見ながら、祐斗は何か考えるように首を傾げた。


地蔵たちの言っている、腕を切り落とされた女の子には、祐斗も覚えがあったからだった。昨夜、バット女が出た時にむつは容赦なく日本刀を引き抜いて、ばっさりと斬っているのを見ていたからだ。


「…あの、それってショートカットの女の子ですか?バット持っててすっごく強い」


地蔵の言ってる女の子と自分の見た女の子が同じなような気がして、祐斗が聞くと振り返った地蔵が、首を傾げていた。


「そうそう、ショートカットの若い子」


「でも、何で知ってるの?」


「何でって…僕らが壊させないようにしているからです」


祐斗が言うと、地蔵の目がゆっくりと細められ糸のようになった。目を閉じているか、微笑んでいるような目をした地蔵しか見た事がなかったからか、睨むようにつり上がった目が恐ろしい。


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