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よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
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10話

祐斗は何をどう言って、地蔵たちを説得したら良いのかと悩みながら、茶をすすっていた。地蔵たちは、蜜柑を食べたり、菓子を食べたりと自宅でくつろいでるかのように、リラックスしている。これだけ、くつろげるという事は、かなり入り浸っているという事だろう。


土地神も狛犬も地蔵が炬燵でゆっくり過ごしている事を、何とも思ってないのだろうか。だから、狛犬もなかなか話してくれなかったのだろうか。それを聞きたいと思ったが、本人たちを目の前にしては聞くに聞けなかった。


交替でリフレッシュしたらどうかと考えていた祐斗であったが、地蔵たちの言い様からして、役目に戻るつもりは、さらさら無いようだった。


溜め息をつく祐斗に、土地神が蜜柑をすすめた。祐斗は断る気にもなれず、かといって説得出来る手立てもなく、黙って座り続けているのも辛いのか、礼を言って1つ貰った。皮は薄く、身がぱんぱんに詰まっているし、一皮剥いただけで甘酸っぱい香りが漂ってきた。きっと美味しい蜜柑なんだろうなと、思いながら一房口に入れた。

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