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よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
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10話

少年はじろっと狛犬を睨んだが、すぐに笑みを浮かべて祐斗を見た。そして、横に避けると奥に手を差し伸ばした。


「…お入りください」


「はい…失礼します」


奥には炬燵があり、そこに足を入れてくつろいでいる老人の横には、見覚えのある姿のままの地蔵が3人。同じ様に足を入れて、座っている。異様のはずだが何ともしっくりくる風景に、祐斗は呆然としていたが、ぷっと吹き出した。祐斗が笑うと、老人と地蔵が揃って祐斗の方を向いて不思議そうな顔をしていた。


「あ、いえ…すみません」


真顔に戻った祐斗だったが、その目尻はすぐに情けなく笑うように下がってしまった。祐斗の柔らな笑みにつられるように、老人と地蔵たちも笑みを浮かべた。

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