表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
57/753

2話

戸井の元気な声に迎えられた冬四郎と西原だが、山上たちはまだ来ていないのか、店内はしーんとしている。


「あの、山上さんはまだですか?」


「奥の座敷に…通夜みたいですけど」


奥の座敷に居ると聞き、冬四郎と西原は奥に入っていった。そこには、颯介、祐斗、山上のよろず屋の3人が居た。戸井の言う通り、通夜のような雰囲気で鬱々と3人はビールを呑んでいる。


異様な雰囲気に冬四郎と西原は顔を見合わせた。声もかけにくいが、やってきた2人に3人は顔を上げた。だが、何故かがっかりした様子が浮かんでいる。


「何なんですか…この暗さは」


「むつを待ってんだ。スリップしたらしい…ちょっと遅くなるかもしれないそうだ」


「はぁ!?どこで‼」


冬四郎が驚くと、山上は両手のひらを見せて、まぁ落ち着けとなだめている。西原もどういう事なのか分からず、驚きを隠せないでいる。


「とりあえず、座れよ」


山上に言われ、冬四郎と西原は座敷に上がった。山上の隣に冬四郎、西原と座り、その向かい側に颯介と祐斗が居る。


「…どういう事ですか?」


戸井が飲み物を聞きに来ると、通路側に居た祐斗が生ビール2つと灰皿を頼んだ。戸井はすぐに、暖かいおしぼりと、生ビール、灰皿を持ってくるとすぐに厨房に引っ込んだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ