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8話
祐斗はここから先、ちかが一緒に来ない事に心許ない気もしたが、いつまでも頼ってもいられない。相談に乗ってくれ、行き先を示してくれたのだ。
「ありがとうございます。あの、機会があればまた色々と教えてください。ちかさんの能力、鎮魂なんですよね?俺も出来るようになりたいんで…」
「谷代君が?まぁ…そうだな。谷代君なら出来るようになるかもしれないからな。機会があればな…むつに内緒でな」
「本当ですか!?ありがとうございます」
「もういいから、早く行け。あんまり、むつを待たせるな…のんびりしていられる状況じゃないだろうかな」
「あ、はい…本当にありがとうございます。助けて貰った事、むつさんには内緒にしておきますから」
ぺこっと頭を下げると、祐斗はむつたちが居る地蔵の方に走り出した。途中でちらっと、後ろを見るとそこにはすでに誰も居なかった。




