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よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
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6話

携帯の小さなライトとは言えど、かなりの明るさがある。むつは携帯のライトで照らしながら、地蔵のあった場所をじっくりと見てから、足元の方にライトを向けた。砕かれてぼこぼことした表面の石が見える。


むつはその表面を指のはらでなぞった。特に何かありそうな気はしなかったが、浮遊霊たちが一様に覗いているのが気になる。にじりよったむつは、携帯をかざして上から光を当てた。


「穴…空いてる?」


眉間にシワを寄せたむつは、携帯をかざしたまま、その黒く小さな穴をそっとなぞった。人差し指が、すっぽりと入りそうな大きさだった。人の手で作られたような、綺麗な形の丸い穴は台座の中にまで続いてるようだった。


意図的に作られた穴が何なのか、興味を持ったむつは、その穴に顔を近付けてみた。光が届いている範囲では何かあるようには見えないうえ、台座よりもさらに深く下まで続いているようだった。


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