表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
247/753

5話

夜空を見上げるようにしていた狛犬は、ふんっと鼻を鳴らした。そして、祐斗の方を向いた。


「神社だ。祐斗とおっさんは我とむつを追って裏からだ。西原、石段登って正面から行け。そうすれば、どっかでむつを見付けられるはずだ。外れてても我が追える、祐斗に連絡させる」


そう狛犬は断言すると、祐斗と一緒にむつが走っていった方向に走り出した。おっさん呼ばわりされている冬四郎も、他に手がないと分かっているからか、少し遅れて走り出した。石段を登れと言われた西原は、明らかに嫌そうな表情を浮かべたものの、仕方なく大通りに出て神社を目指す事にした。


狛犬に言われた通り、正面から神社に向かっていた西原は、夜中とは言えど1台も車が通らない大通りをちらっと見た。不気味なくらいに静まり返っており、ぞわぞわっと鳥肌がたった。


こういう時は何となく、嫌な事が起きそうで西原はさらに急いだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ