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よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
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5話

「やけに人の血をこびりつかせたのだな」


「うん…人?妖?」


「人じゃないかと思う…」


「びみょーな所なのね」


むつは狛犬とひそひそと話ながらも、地蔵からは目を離さないでいる。むつと狛犬は、何かが来たと言っていたが、まだその何かが近付いてきていたいないのか姿は見えたい。上着を着ていてもかなり冷え込み、祐斗はぶるぶると身体を震わせていたが、むつは平然としているように見える。


「でも…神社を汚したやつだ」


「祐斗、聞いた?先輩にメール入れて。早く地蔵の所まで来させて…でも静かにって」


祐斗はむつから言われる前に携帯を出して、素早くメールを打っていた。西原も携帯は気にしていたのか、すぐに返信を寄越した。


「無闇に動くな、って言ってますよ」


「動くなったって…無理だよ」


「でもっ」


ばっと手を伸ばして、むつは祐斗の口をふさいだ。自分の口に人差し指をあてて、むつは静かにするようにいった。

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