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4話
2人は飲み物を飲みながら、思う事をぽんぽんと言っていく。やはり2人とも、地蔵が気になって仕方ないようだった。
「…それに、いつからあんな風になってるのか。それも知りたいね、確実に前より増えてるもんね」
「そうですね。とりあえず、壊された正確な日といつからこんな状況なのか」
「それに、どうやって壊されたか…この辺はしろーちゃんに聞けば分かると思う」
「…土地神様に聞いてみますか?」
「話してくれるかしら?それに…狛犬も一言も口を聞いてくれなかったし」
「前は喋ったんですか?」
「うん。それは先輩も一緒だったから…確かなんだけど。とりあえず、今日は一旦帰ろうか。明日、夜出直しかな」
「夜、ですか…嫌ですね」
「同じく。ってか…引き受けるで良い?」
「良いですよ。むつさんと仕事するなら、何かと勉強になります。特に、喧嘩の仕方とか」
「…そんな事は学ばなくて宜しい」




