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4話
「その言われ方だと…しなきゃいけないみたいに聞こえてくるよ?」
「…何かその、しなきゃいけないだと強要みたいに聞こえるから止めとけ」
「うん?うん…ごめん」
「お前、最近ごめんもよく言うな」
「かなぁ?」
むつは仕事を受けるかそうとう悩んでいるのか、山上に寄り掛かったまま身動ぎもしないでいる。山上もむつが寄り掛かりやすいように、少し背を向けるようにしている。
「で、むつは良いとして…お前らはいつまで居るんだ?合同なら聞き込みなりなんなり、言い付けられてるだろ?行けよ」
「いや、まぁそうなんですけどね」
冬四郎は、ちらっとむつを見た。顔色も悪いし、目の下に隈が出来てるし、西原に対しての微妙な反応といい、気になってる事が多いようだった。西原も何かと、ちらちらとむつを見ている。だが、むつはそんな2人からの視線にも気付いていない。
むつはどこを見ているのか、ぼんやりとした表情のまま、じっと動かない。
「…祐斗ぉ」
「は、はいはい?」