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4話
「ま、それはむつに害がなかったんなら何でも良いだろ。それより、受けるかだな」
「…悩む。1回見に行こうかな…」
「見に行ったら受けるだろ?」
「まぁたぶん。でも見ないと度合いが分からないし…いけそうなら祐斗に」
「けど、お前が依頼されてるよな。しかもわざわざ、西原に頼んでまで名指しで来てんだから」
「…ですよね」
「名指しされたし、代金も置いてかれたし、怪我も治して貰ったけど…お前がどうしたいか、で決めたらいいだろ?今は、仕事も入ってないし休養期間なんだからな」
山上に寄り掛かったまま、むつはうーんと悩んでいる。冬四郎と西原は、そんな仲睦まじい2人を見ているだけで、一言も言わない。




