表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
131/753

3話

定時である18時の少し前に、菜々とこさめは戻って来た。2人はいつの間にか、とても仲良くなっているようだった。腕を組んでやってきた2人を見て、むつは首を傾げていた。


「…ちょっとソファーで待っててくれる?」


「はいはーい」


菜々とこさめはソファーに座り、むつが仕事を終えるのを静かに待っている。むつはまだ、帰る支度をせずにかたかたとキーボードを叩いている。


「祐斗、出来た?」


「あ、はい。すみません」


書類を持ってきた祐斗は、緊張したように立ったまま、むつにチェックして貰っている。


「ん、おっけ。今日中に、出しといて。帰りでいいから、ポストにね」


「はい。遅くなって、すみません」


「いいよ。ゆっくりで良いって言ったの、あたしだもん。お疲れ様…ね、颯介さん。社長戻らないけど、あたし良いかな?先に」


「うん。あんまり待たせちゃ悪いし、むっちゃんの仕事は終わってるなら、良いよ。俺が待ってるから」


「ごめんね、お願いします」


むつは机の上を片付けて、山上の分と一緒にマグカップを持ってキッチンに行くと、ざぶざぶと洗った。そして、もうタバコを吸う人が居なくなるからか、灰皿も洗った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ