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よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
121/753

3話

『………』


相手が黙ったままでいると、山上は電話機の液晶を見た。非通知なのか、番号は表示されていない。


「もしもし?本人が戻り次第、折り返しお電話させますので、お電話番号とお名前お伺いさてもよろしいでしょうか?」


『………』


いよいよ怪しい電話だなと山上が思っていると、通話は一方的に終わった。相手が切ったのだ。つーっ、つーっと聞こえてくる受話器をしばらく耳に当てていた山上だったが、静かに置いた。


むつが居るかを聞いたわりに、仕事の依頼とは思えないし、迂闊に居ますと答えたのは失敗だったかもしれないと思った。だが、相手はどこでむつという名前を知ったのだろうか。むつと誰かが一緒に居る時に名前を聞いたのか、だが、そうだとしてもここ、よろず屋に電話をかけてきたという事は、むつがよろず屋に勤めている事を知っているという事になる。


ふぅむ、と1人唸った山上はタバコに火をつけた。まだまだ誰かが帰ってくる気配はない。女友達2人、といっても1人は猫又という妖だが、大丈夫だろうかと山上は心配になっていた。


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