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よろず屋 -無い物は-  作者: 幹藤 あさ
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3話

料理と女性からのサービスのコールスローサラダが運ばれてくると、むつは一旦黙った。目の前に並べられていく皿からは、暖かな湯気と共に食欲をそそるような香りが漂っているが、菜々の顔色は良くない。


「食事時の話じゃなかったね…ごめん。食べよっか?美味しいんだよ、ここのん。あたしもよくCランチ頼むし」


「AとBがなくてCなんだね?」


「それは日替りだからね。3つある時もあるし、どれかの時もあるし…気分次第な感じで。こさめ、アルファベットも覚えたんだ?」


「そーやって、すぐバカにする」


実際に、途中からは一緒に行動していたこさめは、話を聞いても大丈夫なのか、海鮮がごろごろと入った餡掛けをスプーンですくって一口食べ、美味しいと言っている。


「それで…最後は?」


「…ま、隠れ家を壊して終わりって感じかな?で、さっきこさめが言った通り、しろーちゃんに引きずられて帰ってきた、と」


「成る程ね。あんたよく…生きてたよね」


「うん。死ぬのかなーって何回も思ったよ」


軽い口調で言ってはいるが、むつの目は真剣そのものだった。

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