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自分

作者: 余田 利太

逃げた。


ただ逃げ続けた。


勉強から、仲間から、期待から、壁から、挑戦から、選択から、


責任から、自由から、結果から逃げ続けた。


自分から行動するのが怖くて、


法律、規則、ルールに従い、逆らうことはせず、


他人の言葉を信じ、他人の敷いたレールの上を進み、


「イイ人」を演じ、周りの目を気にして、嫌われない様にし、


周りに合わせ、空気を読み、決して自分の意見は言わない。


常に強いものに従い、時には弱いものを虐げ、自分を強く見せようとし、


自分を守ること何よりも優先し、その為なら誰であろうと見捨てる。


頭が良いわけでもなく、 力も弱く、自信のあるものなど何一つない。


動けず、話せず、暗く、いてもいなくてもいいような存在。


いや、いない方がいいのかもしれない。


自分は「人在」だ。


ただそこにいるだけ。


誰の助けにもならず、何の影響も与えることはできない。


ただ流されるように生きてきた。


全て他人に任せ、その言葉に従い、見捨てられることを恐れ、


周りに合わせ、自分の意見も持たない。


そんな流されるままに生きてきた。


そんな自分が、社会で生きていけるだろうか?


周りに合わせ、他人の言葉に従い、あらゆるものから逃げる。


こんな人間が、働き、社会の一部となり、国を支え、


いずれ家庭を持ち、家族を養い、生活をおくる。




無理だろう。


自分から動くことも、考えることも、選ぶことも、責任をとることも、出来ず、


何かを成すことも、誰かの役に立つことも、何かを守ることさえも出来ず、


生きていたのかさえもはっきりしない存在になるだろう。




こんな自分が社会にでる


子供から大人へ


決して避けることの出来ない道


自分では何も出来ない大人


そんな自分は


存在する価値はあるのだろうか


そもそも存在していていいのだろうか





世界では理不尽にも数多くの命が失われている。


生きたいと願い、夢を持ち、精一杯今日を生きる。


そんな人達がいるなかで、


この恵まれた環境で、


何の夢や目標を持たず、ただ生きているだけの自分。


なんて愚かなんだろう。


それがわかっていても、動けない。


そんな自分が嫌になる。


安全な場所で毎日をただ消費し続ける自分。


死と隣り合わせで明日に向かって精一杯生きる人。


この二人は、産まれる場所を間違えている。


逆に産まれるべきだった。


この世界は理不尽だ。


人は皆産まれる所を選べない。


平和なところに運良く産まれた自分。


それがこんな駄目な人間なのだ。




しかし、これからも生きて行く。


周りから必要とされなくても、


責めて少しでも良い影響をこの世界に出せるように。












良ければ社会の生き方を教えてください。






こんなことを聞く時点で駄目だと言うことは解っているんですが1人で生きていく自信が無いんです。

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