反省会
大切なものはなんだろうか。
そんな事を自問自答していた あの頃の自分
それの行為が実に滑稽で 阿呆らしいことであるか
あの頃の自分に教えてやりたい
大切なものはなにであるか
自身の周りに溢れる事象事物の中から 大切なものを選択する作業
一つ一つの事象事物に順位をつける作業
そのような過程の末に見定められたものは
果たして 本当に 大切なものであるのか
大切なものを 大切なものと成し得る要因とは 何か
要因 原因 理由 意味 条件 必要要素の区別
それらによって 根拠づけ 定義提示するもの
大切なものとは そのように論のある存在であるのか
大切なものはなんだろうか。
漠然と 大切である
そう思えるものか
しかし そのように思考している時点でもうアウト
自身の中の条件項目表に○×をつけている
それは提示したものを その場で無意味なものへとなり下げている
物事を思考するとは 一種の取捨選択でもある
多々ある思考することのできる事柄から
一つ選択し 思考するのだ
その過程には 意識下無意識下いずれにせよ 取捨選択がなされる
大切なものはなんだろうか。
そんな事を自問自答することに対する滑稽さは
まさにここにある
滑稽だからと言って思考することはやめない
そして 咎めることもしない
滑稽だから 阿呆だから という理由は 行為の停止の理由にはなりはしない
日常を生き その中でふと思うのだ
ああ 幸せだな と
それがきっと 大切なもの
それがきっと 私が あなたが 大切にしなくてはいけないもの
そうである と
滑稽で阿呆な作業を繰り返す 私は
結論づけた