-輪廻の祈りと不死鳥の光焔-
如何も今日は。今回はタイトルで何の子か分かり易かったと思います。然う、あのフェニックスさんです!やっと来ました王道さん。鳥は大好きなので嬉しいです、えへへ・・・。
只今回は多分一番有名な火の鳥の方のフェニックスさんとは変えております。燃える事で再び甦るフェニックスさんとは別で、アラビアの鳥、金と絳の鷲に似た鳥で、父鳥が死ぬと其の骨を雛がヘリオポリス、神話の中心地へ持って行く方のを取り入れました。
まぁ結局、焔も捨て難くて入れたんだけどね!寿命が五百年ってのも別のフェニックスさんだし!もう滅茶苦茶です!一応彼にも呼び名が多いから神話毎に名前変えようかな、と思ったのですが、分かり難いので却下にしました。でもベンヌさんは分けたいな…抑最初から別の鳥だと思っていたし。見た目如何見ても鷺だし。
他にも悪魔のフェネクスさんも。フェニクスやポイニクスは・・・とか言っていたら結局全部分かれるんですよね、何時か皆出て来ると良いなぁ。
さて適当な語りは置いといて、早速本題へ。何故フェニックスは何度も甦るのだと思いますか?永遠に輪廻を繰り返すのだと思いますか?
広い高原に一軒の家があった
其処に住む夫婦は皓月が皎日を追い掛ける様に仲が良かった
でもひょんな事から諍いに
男は家を出てしまった
翌日、男を心配し、女は外へ出た
すると寒さの為か、其とも獣にやられたのか、男の屍骸がある丈だった
女は何程後悔したか
女は丘で五百年祈った
せめて一言言わせて欲しいと
然うしていると東の方から不死鳥が父鳥の骨を銜えて通り掛かった
不死鳥は言う
女よ、何をそんなに祈るのか
夫を甦らせたいのです
然様か、ならば我が後に続け
我は今から西の神殿へ赴く所だ
其処で我自身の焔により、父を甦らせるのだ
汝も男の遺骸を持って行くと良い
其の焔で焼かれれば、男は甦るだろう
女は礼を言い、男の遺骸から髪を一房切り、不死鳥に付いて行った
過酷な旅を女は男に会いたい一心で越え、神殿に辿り着いた
其処で不死鳥の焔に髪を投じた
此で、あの人は甦る
女の五百年追い続けた願いが消えた刹那
女は其の場で死んでしまった
期くして男と不死鳥は甦った
男は時が経っているのも知らず、女に謝りたい一心で、砂漠を越え、丘に戻った
神殿にあった遺骸を、女の物とは知らずに
家の荒れ具合を見て、男は全てを悟った
そして五百年丘で祈った
あの人に会いたいと
其処へ又不死鳥が通り掛かった
女を甦らせたいのか、と
・・・・・
皓月と皎日が交互に姿を現し、天を駆ける様に
女と男は代わる代わる丘で祈った
そして、嘆いた
輪廻の輪から逃れられないと
-Fin-
み、短い!?はい、然うです。決してネタが尽きた訳ではありません。最初は繰り返して行こうかとも思っていたんですけど、ループネタだってのはタイトルから分かっていたと思うので態々千年も二千年も語るのも面倒だな、と思って大幅にカットした丈です!(其でも手前は語りか!)
いやでも今回のはちょっとさっぱりし過ぎましたね、只書きたかったのは好意や善意でした行動が必ずしも相手に幸せを齎す訳ではないと言う事と、其でもやっぱり人は幸せに胡坐をかいてしまい、貪る様に願ってしまうと言う事です。(何だ其の纏め・・・)
大好きなフェニックスさんなのに、前半で突っ走り過ぎて書く事ない、短過ぎたし・・・。つ、次は別の鳥にしたいなぁとか言い乍ら御別れしましょう。
では良い物語を。