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四季の徒然  作者: 美貝
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末候 虹始見 *にじはじめてあらわる*

末候

虹始見 *にじはじめてあらわる*

4/15-4/19


冬の虹が珍しいがこその名前、とのこと。


確かに冬に虹はあまり見ないよね。

だって、雨より雪が多いもんね。


今日は雨が降って、天気があまり良くなかった。

そしてお日様が見えなかったから、虹も姿を現してくれなかった。


でも虹のように素晴らしい、色とりどりの美味しいものを御馳走になった。

台湾人のご一家で。

韓米や日米ハーフの子達。またハワイや生粋のアメリカンと。


アメリカでこんなにアジアのものが食べれるなんて幸せ。

焼肉、お鍋、お寿司、エッグタルト、ケーキにクッキー・・・

海老やウナギ・・・

アメリカ中西部では手に入りにくいものばかり。(つまり、すっごく高い)

ステーキやチキンは見るからに高級で。

そして全部手作り。

全部、前日から準備してくださった。


中国人の、この持てるもの全てで客人を歓迎する文化、すごく好き。

何も気にせず、飲んで食べて楽しんでってねって。


中国での幸せだった日々を思い出す。


今日の経験と、最近読んだ本『空白の五マイル』―この二つが、私の中の中国で抱いていた幸せな気持ちを著しく引っ張り出して来てくれた。


中国民族は、とっても器が大きい。

小さな事は何にも気にしない。

そして、同族で出来る事は何でもして助け合う。


だから、安心する。

自分が自分でいられる。


日本を、緊張感と共にある静寂の美と例えると、

中国は、活き活きした生命力と共にある躍動の美と言えると思う。


例えば好まれる色調だって、日本は渋い侘び寂びの現れる色が好まれるけれど、

中国はいたって派手な色が歓迎される。

結婚式なんて真っ赤だしね。


こんなに近くて、こんなに違う。

でも、アメリカと言うアジアと遠く離れた土地にいると

そんな違いなんてどうでも良くなるんだよね。

同じアジアと言うだけで、一緒にいて心から安心する。分かり合える。


外に出てみて初めて感じる同族意識。

同じ東アジアの血が流れてるってね。

それだけで、心の底から暖かいものが溢れてくる。

咽喉元がキュッと切なく絞られるような、目頭が熱くさせられるような。


自分の存在が他の存在に繋がってるって言う感覚。


-World Rainbow-


昔は理解できなかったこの言葉の意味が、自然にスッと心の奥深くに染み入って来る。

虹色の個性なんて使い古された言葉だけど、目に見える違いの裏に確かなる同一性が息づいてる。


それを感じる時、無限の愛情が溢れ出す。

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