プロローグ2
うおおおおおおおおおおおおおお!プロローグ2うううううう!
「ここは…どこだ、しかもなんで俺は浮いているんだ」
俺の目の前にあるのは何もない真っ暗な世界に俺はただ一人浮いている。
見渡す限り何もないようだが…。
「!?…だれだ」
「へえ、よく気付いたね」
声の発生源は俺の後ろからでそこからは空間が歪みそこからは
「ようこそ、新城優輝君」と満面の笑みを浮かべた絶世の美少年が出てきた。
「あれ?あれれ?あんまり驚いてないね」
すごく落ち込んだトーンで話してきた。
「いや十分驚いているさ、ただあんまりにも常識外なことが起きたから固まっているだけさ、なにせ次元が裂けたところから人が出てきたんだからな」
「いやいやそれでもほかの人なら絶叫しているとこだよ、お兄さん面白いね」
にししと屈託のない笑顔を見せる。
「人より感情を出すのが下手なだけだ、ところでお前は何者なんだ」
「僕かい?僕は…「神とか言うなよ?」…ぐすっ」
おいおい、まじで神かよ、というか泣いたし、神なのに…。どうすっかな、
「悪い悪い、こんな子供が神なわけないよな」
知りませんといったふうにふるまってみたが
「うえーーーーん!!子供で悪かったなー!どうせぼくは神だよーー!うえーーん!!」
やべ、フォローしたはずなのに悪化しちゃったよ。※フォローになってません
10分ぐらいしてからか“自称”神は落ち着いたみたいだ
「落ち着いたか?ところで“自称”神様聞きたいことがあるんだが」
「自称って…まいいや、君は死んでないよ」
「なんで俺の考えてることがわかるんだ?」
「神だからね、考えていることぐらいわかるさ」
「そうか、まぁ納得だな、じゃあ次になぜ俺はここにいるんだ?」
「ぼくがこの世界に君を呼んだからさ!」
驚いた?ねえ驚いた?といったような顔で俺を見る
俺は無言を貫いてみた。神は一瞬落ち込んだが慣れたのかすぐさま回復し急にまじめな顔で話し始めた。
「まあ君を呼んだのは理由があるんだよ,単刀直入にいう、君は地球で生まれることはずではなかったはずだったんだ、君はイレギュラーな存在なんだよ」
優輝は驚きを隠せなかった。
「僕ら神でさえ予知出来なかった、まさか君が生まれる直前で邪魔するものが僕らの中にいるとは思わなかったんだ、君は“アースガルド”地球とは違う独自の文明の星、所謂ファンタジー世界で生まれ英雄となる人物になるはずだったんだよ、でも君の人生を捻じ曲げた人物たちがいた、それが邪神どもなんだ。君がもしアースガルドで生まれていたら邪神たちにとっては邪魔な存在になっていたんだ、だからどうしても阻止しようとしてきたが僕たちはそれを寸でのところで抵抗した、そしてその時に君の魂は歪な器になり生まれる場所も変わった。君が地球で生まれた理由だよ。ほんとうにすまないと思っている」
「謝るためにだけに俺を呼んだわけじゃないよな」
「もちろん、僕たちが呼んだ本当の理由は…君の新しい人生をアースガルドで過ごしてみないかい」
「この体で…か?アースガルドって世界に行っても俺の境遇は変わらない、俺の病が治らない限り」
「それは大丈夫さ、君の身体は魔力が必要なんだ。君自身の魔力が8歳の時に尽きて空気に漂っている魔力を集めていたんだが地球の魔力は少ない、なんとかいまままで生命維持できていたんだが、年齢が上がるにつれて身体は大きくなるため求める量は増える、このまま地球で君が生活していたら地球の魔力はなくなり地球のあらゆる生命体は君に生気を吸い取られ全滅してしまう。それを阻止するためにも君を呼んだんだ。まあそんな身体にしてしまったのも僕たち神のせいなんだが本当にすまない。一応18歳になったため成長はある程度止まるんだが、きみが最後に感じた飢餓などは君の身体が魔力を求めた結果足りなくておこった代償さあのまま放っていたら地球上の生物はなくなっているはずだよ」
まじですか、そんなやばいことが起こりそうになっていたのかと思うと自分の力の大きさに恐怖さえ覚える。
「でもその代償に君には大きな力が備わったはずだよ所謂チートさ!やったね!」
「もしかして付与術と俺が呼んでいる力の事か?」
「そうそれの事だね!もちろん使うとき魔力がいるんだけど、それも向こうの世界でならモーマンタイだよ!」
「そうか、なら悩むことはないな。俺はアースガルドで過ごす」
「よかった!あ、それと邪神たちはおそらく存在していないものと思っている、僕たちがそう思わえたんだ、だから気兼ねなく生活できるはずだよ!でもでも仮に気付かれたときは僕たちは向こうの世界に干渉できないんだ。だからなにかあった時は、助けることができない」
「ああ大丈夫さ、そんときはそんときさ」
「ふふ、本当に君は面白い存在だね」神はいままでで一番いい笑顔で笑った。
「それじゃアースガルドに送る前に君にプレゼントをあげるよ、君の身体を健康体にするのと、すべてを見通す神の眼、異世界言語を理解できるようにしておくね。説明は向こうに行ったときに君のポケットに説明書を入れておく、それじゃ最後に確認することはないかい?」
「最初こんな体にしたお前ら神が憎かったがでも故意にしたわけじゃないんだったら仕方ないしもうそれは許した、だが邪神どもを許すわけにはいかないそいつらにあったら必ずこんな人生にしたことを後悔させてやるそれは許してくれるよな?」
「もちろんさ!むしろ僕たちも助かるよ!それじゃ向こうの世界に送るよ」
そういうと神は、右手中指と親指で指を鳴らすと優輝の目の前に黄金色と白銀色でできた煌びやかな扉が出てきて、準備は完了したといった
「残りの人生向こうの世界で楽しんでくるぜ!あばよ!」
「うん!君の未来に祝福を!そして…新たな世界を楽しんで!」
「ありがとなぁぁ………」
そういうと優輝姿はなくなった。先ほどまでとは違って静寂に包まれた空間に向かって神は…
「いっちゃった…ねぇそこにいるんだろう?君たち」
というと周りから多くの人影が現れた。
「お気づきでしたかゼウス様」
「アマテラス…まぁね、出てくればよかったのに」
「いえ、あの少年にどういう顔であっていいのかわからず…申し訳ありません」
「そうか君は日本での最高神だもんね、責任感じるわけだ、」
「はい、あの少年はずっと前から気にかけていましたですが何もできない自分に何度負い目をかんじたか…」
「僕が言うのも変かもしれないが気にしなくていいと思うよ」
「なぜですか?」
「だって彼…最後に喜び・期待・好奇心の気持ちであふれていたもう気にしていないんじゃないかな」
あははは、ゼウスと呼ばれる神は大きく笑うとアマテラスは少し救われた気分になった
「彼には多くの試練が訪れるだろう、僕たちでさえどんな結末を迎えるかわからない、だから彼には期待を寄せているもしかしたらあいつを倒してくれるかもしれないかとね、ほかの神も彼に期待をよせているんじゃない?」
「「「「もちろんです!!」」」」
「そろそろ持ち場に戻ろうか神が全員ここにいたら天使たちにどやされるよ」
そうゼウスが言うと皆持ち場に戻っていったのだった……。
空間に何も存在していない…。あるのは静寂のみであった…。
おわった…ガクッ