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我らセイド会!  作者: 陽田城寺
あらすじで言うところの一般ストーリー・出会いとか馴れ初め
7/28

人間は考えることができる、故に等しい

 

 昨日は何とも言えない嫌な気分を味わわされたが、今日は敬華がいつも通り寝ていたのでのんびりと学校に来ることができた。

 一人で自転車を漕いでいる間、何も考えずに広すぎる青空と白い雲に眩しい太陽の輝きを全身で味わうことができる。

 願わくはこの清く澄み切った気持ちをずっと楽しむことができればよいのだが。



 そうは問屋が卸さないのが、トラブルメーカー颯太とユウであった。

 教室はユウの席を中心に二分するようであり、入った途端にいつも通り赤面涙目のユウが俺に泣きついてきた。こいつ、ただの泣き虫だ。

「礼貴~っ!」

「礼貴ーじゃねえ! 朝から何めそめそしてやがる!」

 五~六人の男子グループがそれぞれユウを中心に分かたれていて、それを麗率いる女子が見守っている、という状況らしい。

 俺はなんだかんだ言って胸でユウを抱き留めて、片方のグループのリーダーっぽい颯太に目を向けた。

「で、何の騒ぎだこれ? 場合によっちゃお前を殺す」

「殺人予告!? いや待て礼貴、これは俺だけが悪い問題じゃない」

「お前はまず悪いんだな? まず一発殴ってやるから歯ぁ食いしばれ」

 俺の過激な発言を聞くと周りの男子もうっと顔を曇らせる。

 と、そこで助け船を出したのは、意外にも神堂麗、その人である。

「お待ちなさい、剣持礼貴さん? まず、お二人のお話をお聞きになっては?」

 おお、敬華よりもお嬢様っぽい。いちいち喋る時も薬指みたいなところを口に当てていて、馬鹿じゃねえのとかも思った、感想はその二つくらいだ。

 俺も殴るのは颯太だけで、この数を相手にする気は毛頭ない、故に会話を試みる。

 なんで俺がユウの保護者のようになっているかは知らないが、颯太が関わっている以上無関係も装えない。

 颯太は馬鹿っぽいので話は聞かず、颯太に向かい合うようなもう一つのグループの先頭に立っている眼鏡に話を聞くことにした。

「で、何の騒ぎなんだ?」

「じ、実は、この坂上くんが男子か女子か、ということで揉めて……あ、僕らは男子派だよ?」

 ビビッて眼鏡を動かしながら彼はそう言った。

 次に、颯太を睨んだ。

「あ、僕らは女子派だよ?」

 ノータイム腹アッパーが決まるも、颯太はすぐに回復して立ち上がった。この回復力は凄い。

「テメェはよぉ! 俺もユウも男子だっつったらすぐ認めただろうが!!」

「ユウってなんだよ! 周一じゃねえじゃん! もしかしたら可能性あるじゃん!」

 俺がハッと口を噤んでいる間に、『あれ、桑門(くわかど)くんは知っていたのか?』なんて言葉が女子派から漏れ出す。

 これ以上の追及と面倒を避けるべく、ユウの目を見た。

「ほれ、お前も自分の性別を言ってみろ」

「う、うん。僕は男だよ」

「それじゃ信用できないって言ってんだろ!? ほらこう、なんか、然るべきものを見せてくれよ……」

 女子と女子派がざわっと沸き立つ。こいつらさては下種。

「ユウ、生徒手帳」

「見せたんだけどね……」

「よし、もう容赦する必要ねえな。全員並べ。そして歯をくいしばれ」

 俺が指をぽきぽきと鳴らすと、女子派の男子どもは雲散霧消した。

「あーあ、颯太の顔しか覚えてねえなぁ……」

 引き続き指を鳴らしながら俺の席の後ろの子ネズミを睨んで、眼鏡と視線を交わす。

「なんか悪いな。あのバカ止めてもらって」

「い、いや僕は委員長として当然のことをしたまでだから」

 真面目な眼鏡だ。今度名前を覚えておこう。

「ほら、ユウももう平気だろ」

「……うん。ありがとう礼貴。ところで、真剣に考えてくれないかな?」

「何を?」

 尋ねると、ユウは俺の耳元でこそこそっと呟いた。

「――告白の、答え」

 ぞぞぞぞ。

 背筋に得も言われぬ電気のような感覚が走り抜け、思わず膝が震えた。

 ユウは顔を赤らめて席に座り、落ち着きないように本の同じページをずっと開いていた。

 俺がその場で茫然としていると、颯太と、そして麗とも目が合った。



 ようやく平凡なクラスルームが手に入るかと思った。

 窓際の席、雲行き怪しくひと雨降ろうかという灰色の空、湿った空気と生ぬるい風が肌に纏わりつく。

 こんな日にはのんびりと片手に傘持ち人の少ない道路のど真ん中を歩きたいものだ。

 だがそうは問屋を卸さないのが、トラブルメーカーのユウさんである。

 気付いたのは二限目、何かユウの様子がおかしい。

 普段より姿勢が低く、お腹を両腕で抑えているらしい、体が上下してまるで疲れたように息を切らしている風に見える。

 少し注意深く見てみると、うなじに汗が垂れているのが見えた。

 体調を崩したのだろうが、ならばなぜそれを言わないのか。

 病気の類なら言えば四限目の体育も休めるだろうに、なぜそれをしないのか、と考えれば、もう何となく分かる。

 どうせ腹壊したんだろう。お腹を押さえているのが何よりの証拠。

 さてどうするべきだろうか。

 どうにかしてユウを助けるか、何もせず知らないふりをするか。

 もし知らないふりをして、あいつは休み時間にトイレに行くだろうか?

 恐らくない。そうするくらいなら寮まで頑張って帰るんじゃないだろうか。それか三時間目をサボって隠れる、くらいのことをするかもしれない。

 自分が男子だと皆に知られたのに、何故ここまで隠すのかは分からないが、今の状況を恥ずかしがり隠すというのなら、それぐらいはするだろう。

 仕方ないから、ここはひとつ助け船を出してやろう。

 まず、考えたくないことを考える。

 敬華が家族に隠れてうふんあはんしていること、厳格な母親のこと、そしてユウの告白――、じっとりと俺にも脂汗が滲んでくる。

 あとは演技力の勝負。

 俺はおずおずと手を挙げた。

「せ、先生……その、気分が悪いんですが……」

 ちなみに教師の前では俺は荒事をしないどころか喋りもしないので、どんな生徒かは知られていない。こんな真面目そうなキャラを演じることもできる。

「保健室行くか?」

「いえ、その、ちょっと吐き気っ! が」

 吐き気を演じる時はうっぷ、なんてわざとらしいことを言わず、何も言わずに生唾を飲み込むくらいがちょうどいい。

「ふーん、分かった。一人でだいじょぶか? 保健委員とかいるん? 仲良い人とか付き添ってくれる人いる?」

 先生は割と心配そうだけど緊張感のない言葉遣いで言ってくれた。これで罠に引っかかったと言える。

 手を今にも挙げそうな後ろの颯太をじっと睨んで、俺が宣言する。

「坂上、くんに来てほしいです」

 先生は男子ということは知っているだろう、だが今朝の出来事は知らない。

 俺とユウが意味深に絡んでいたこと、そのためにクラスは先生には分からないような静かな盛り上がりを見せていた。

「おー、無理して戻ってこんときや? あれなら家に連絡すんで?」

「はい……ありがとうっ! ございます……」

 そして俺は渋々と歩き出す。

 ユウも自分の変調を気付かれないように振る舞いながら、けど肩で息をして俺の隣に来て、トイレまでついてくることになった。

 廊下に出て、トイレまでの距離はそれほどではない。

 それでもいくらかの教室が見えるので、演技っぽいことは続ける。

 だが、一つだけ聞くことはあった。

「お前、大丈夫か? 腹痛に見えたんだが……」

 ちらっと見えたユウの顔は今にも泣きだしそうというか辛そうというか、無言でこくこくと頷くユウの必死さを垣間見た。

 憂いもなくなりトイレに着くも、そこで一つの問題が起きた。

 もう誰もいないので、俺は普通に言う。

「あのな、漏らすくらいなら恥はかきすてろ。いいな?」

「わ、分かったから早くトイレに……」

 と勝手に個室に入ろうとするユウの肩を、俺は止めた。

 ビビッて声もでない様子のユウに、俺は残酷すぎる真実を告げた。

「授業時間はもうあまりない。もしも休み時間になってここに生徒が来てみろ。俺が外で待ってお前が中にいるって状況はどう考えてもおかしいよな?」

 焦った脳味噌でもそれくらいは処理できたらしく、ユウもかろうじて頷く。

「で、だ。このことを隠し通すには、俺とお前が同じ個室に入らなきゃならないわけだが」

 辛そうに紅潮していたユウの顔に更に朱が刺した気がする。そりゃそうだ、俺だって嫌だ。

「れ、礼貴? 嘘だよね? そんなの嘘だよね? だってそれって……」

「鼻つまんで上だけ見とくから、とっとと済ませろ」

 そして、俺は先に個室に入った。

 羞恥と覚悟を混ぜたような顔のユウが後から入ってくる。

 あああ、俺はもうどうなっても知らん。

「礼貴、耳も」

「水流しとけ」

「耳!」

「鼻つまめねえだろうが!」

「これ」

 と、ユウはトイレットペーパーを千切ったものをよこしてきた。

「こんなもんを鼻に突っ込めってのか?」

「耳でいいと思うけど」

 まだ一言二言言いたいことがあったが、わなわなと震えたユウがいきなりスカートを脱いだので、俺はそれを耳に詰めて上を向いた。

 ああ神様、どうしていまだに学校は和式トイレなのでしょうか。私立なんだから洋式でもいいと思うのですが。

 ユウは丁寧にも耳栓をさせた上で水を流しているらしく、俺には曇ったような水音しか聞こえない。耳を澄ますのも悪いので、ぼんやりとそこで時間を過ごした。

 自分の鼓動と息遣いだけが聞こえる。

 ドキドキするよな言い方であるが、実際何かにはドキドキしていた。

 五感の二つを封じ、密室の二人きり。

 ロマンのある場所ではないが、今まさにユウが目の前で排泄行為を営んでいると思うと、筆舌しがたい奇妙な感覚に囚われる。

 嫌なドキドキなのか、興奮しているのか、それすら自分でも分からない。

 まるで嵐が来るのを家の中で待つような感覚、俺はそれが通り過ぎるのをひたすらに待った。

 カラカラ、と金具の音が聞こえる。終局であると信じたい。

 流石に下を見ることは憚られた。そもそも見たくねえし。

 足元にちょんちょんと何かが触れたので、見ると既にユウはスカートも履いていた。

「鼻はまだ塞いでいて!」

 と気が緩んだ俺にユウは強い調子で言った。その様子ならもう平気そうだ。

 耳栓だけ外して捨てると、俺はそこから出ようとした。

 だが今度はユウが俺の腕を掴む。

「お前、まず手を洗えって」

「あ、ごめん。じゃなくてさ」

 人の鼻を封じておきながら、この場で何を話すのか。

「告白の答え、聞かせてほしくて……」

「この状況ではあり得ないだろ……」

 俺は鼻声だし、ユウは済ませた後だし、場所も最低だ。

「体育ん時でも昼休みでもいいから今は勘弁してくれよ」

「答え、まだ考えているの?」

「いや、それは……」

 答えなんて考えていなかった。

 だが言われれば何も悩むことはないはずだ。

 急かすようなユウの視線に踊らされ、俺は答える。

「お前は男で、俺も男なんだろ。だったらありえねえだろ、そんなの」

 最初、ユウは無表情だった。

 いや無い、というよりも少しだけ驚いた風に口を開けていた。

 でもそれはすぐに歪んでいく。

 悔しさ、怒り、ユウの心の中でどんな激情が渦巻いているのか、手に取るように分かるほど、その顔は、見る者に悲しみを背負わせるほどに歪んだ。

「なっ……なんでそんな答えがあるんだよ! 礼貴だって、色々、いろいろさ……」

 一瞬俯いて涙が零れたかと思うと。

 いきなりユウは俺をはたいて、走り出した。

 あいつ手を洗ってないし、そもそも二時間目だってのに走り去っていきやがった。

 けれどそこから動く気にはならなかった。

 やがて、授業が終わるチャイムが鳴った。

 空から降る雨を見て、体育はなしだと、それだけ考えた。



 教室に戻るとユウはいなかった。

 荷物は残っているのに保健室にもどこにもいない、ということだが、自由な校風の学校、先生は特に気にせず仕舞いだった。

 だが、俺の後ろのトラブルメーカーはそれを非常に気にした。

「なあなあ、周一となんかあったんだろ?」

「黙れ」

「何があったんだよ、教えろって」

「死ね」

 それきり颯太も話しかけなくなった。

 心の中が非常にもやもやする中、ただ時間だけが過ぎていく。

 俺は何か間違えたことを言っただろうか。

 男に告白されたから、性別を理由に断った。

 何も間違っていない、それなのにどうして俺が悪いみたいな感じがするんだ?

 同じことを、あの部活で少し考えた気がする。

 けれど思い出せない、深く考えていなかったから、ただ当然の答えを出しただけだから。



 体育の授業は教室で行われることになった。

 だがその前に、颯太が真剣な顔で、改めて俺に話しかけてきた。

「もう何があったかは聞かねえよ、ただ一つ教えてくれ」

「なんだ?」

 俺も颯太の真剣さぐらいは分かる。

 快く、とはいかないが話に耳を傾ける程度はした。

「お前さ、周一に暴力振るったことあるか? なんでもいいけど」

「んなこと……」

 思い返して、昨日襲い掛かられそうになったときにげんこつをしたくらいか。

「説教で一度な。それがなんだよ?」

 本当に、疎ましい。今はあいつの話をしたくないのに。

 だが、颯太は訳知り顔で腕を組んだ。

「そうか、じゃあお前にとって周一はよほど大きな存在になったわけだ」

「あぁ?」

 背筋も凍らせるように、俺は脅しかけた。

 だが颯太はへらへらしている。

「だってお前、俺と敬華ちゃんと見知らぬ屑にしか暴力振るわねえだろ? お前の暴力は仲良い奴の証なんだよ」

「だからあれは!」

「事情は知らねえ。でもそういうことだ。それ以上何も言わないし聞かない。あとは礼貴、お前が勝手にするんだよ」

 そう言って颯太はふふん、と俺を無視した。

 俺が勝手にするだけ、って何をするんだよ。

 本当は好きだった、なんて言って後ろから抱き付くか?

 そんなものはギャグだ。普通じゃない。

 普通は……。

 俺の前で、同じ部の部員である友達が泣いて走って行ったのだ。

 俺はあくまで、泣きながら走っていった友達を追いかけるために、その場を後にした。



 ユウが居そうな場所、と言えばやはりセイド会の部室だ。

 教室からかなり離れた場所だが無事に辿り着き、扉を開ける。

 すると中には二人の人間がいた。

「会長に百合、なんでこの時間に?」

 百合は呼び捨てにされたことを怒っているらしいが、会長が口を開くとすぐに機嫌を治した。

「いや、可愛い後輩が悩んでいるものだからね。誰とは言わんが」

「流石ですお姉様、お優しいィ!」

 辟易した風に会長は百合を()めつけるも、百合は何のその。

「ユウを知りませんか?」

「いや、その前に君がなぜここに来たか……は、ユウを探しに来たからか。なるほど。生憎だがここにはいないよ」

「じゃ、失礼します」

 と後ろ手の扉を開けようとすると、会長が呼び止めた。

「まあ、待って。今の君が行ってどうする気だ? 」

「どうする、って?」

「かけなさい」

 というと、会長も百合も座った。

 こんなことしている場合じゃない、そう思う反面、心のどこかでこの人に何かをぶちまけたい衝動に駆られた。

「前にも言ったが、ここは悩みを打ち明ける場所だ。君の今の心持ちを、我々に話してはくれないか?」

 会長の推し量るような瞳を見据えて、俺は呟いた。

「――じゃあ、俺から議論を持ち掛けますね。とある男性が男性に告白されたので、性別を理由に断りました。断った男性は、何か間違っているでしょうか?」

 会長は何かを悟った風に、深く息を吐いた。

「まず前提として言わせてもらうが、ジェンダーについて正しい回答や間違った回答というものはない」

 それはいつも会長が言っていることだ。間違えてから学んだ、他を認める寛容性とでも言うべきだろうか。

 会長は強い面持ちで続ける。

「だが、一つ絶対に正しいことを言わせてもらうと、何も考えずに決めることは愚かの極みだ」

 そう眉間にしわを寄せる会長は、怒っていた。

 俺に対して怒っているのだ。

「何も考えずに……」

「ああ、性別がどうだこうだと言って何も考えずに慣習やルールのままに生きている人間を、私は許さない。だから私はこの会を作ったんだ。それが分からない君ではあるまい?」

 ぐうの音も出なかった。

 会長の鋭い視線に、思わず顔をそらしたくなった。

「けれど、けれど考えたって……」

「考えてそれでも無理なら、その考えを話してしまえばいい。きっとユウもそれを望んでいるはずだ。何も考えない答えがいかにひどいか、君は分からないのか?」

 何も考えない答え、そのイメージがうまく掴めない。

 すると会長は百合に言った。

「百合、今の問題についてどう思う?」

「えー、男は男とくっつけば女が女とくっつくので、断った男は間違っています」

「これが何も考えない答えだ。許せないだろう」

「はい凄く」

 俺の答えがこれほどひどいとは思いたくなかった。いやあの人は本当に最低だろ。

 だが、きっとユウにとっては同じ行為だったんだろう。

「会長、やっぱり俺、行ってきます!」

「考えをまとめなくていいのか?」

「あいつと一緒にまとめます」

「なら、別に行く必要はないわ」

 聞きなれた声が、机の下から聞こえた。

 会長の後ろからすくっと立ち上がったのは、ユウだった。

「あぁ!? さっきここにはいないって……」

「私はな、礼貴、嘘は吐くんだよ」

 会長はくつくつと笑う。この人には本当に敵わない。

 でも、今はユウだ。

「剣持くん……、ううん、礼貴、今の君なら僕はどんな答えでも受け入れるよ」

 さっぱりした顔でユウはこちらに歩いてきた。

「……じゃあ、考えるから時間くれ」

「ええっ!? 結局考えるの!?」

 やっぱり本人を前にしていきなり話し合う、というのも無理な話である。

 会長が見守ってくれているだけで、安心感がある。

 ゆっくりと考えよう。急ぐことじゃない。


しょっちゅう急展開と言われるけれど、投稿の段階でもそう感じてしまう。

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