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第三嫁 罵り天国 その四

 よし、よぉぉっし! やっと一人でいられるぞ。

 別にリルミムやトルテが嫌なわけではない。それどころか大好物だ。

 だからこその問題がある。一生おあずけを食らい、餌を前にうらめしそうな顔で死んでいく犬にはなりたくないんだ。

 溜まりに溜まったファイアーフラワーを、しける前に撃ち出さなくては。

 財布よし、中身よし、大量に本を入れられるカバンよし! さあ出撃だ。

 勇みよく出かけようとしたら、玄関に一通の手紙が。

 嫌な予感以外の感覚は、僕の中から消し飛んだ。残されたそいつは、僕に読むなと警告している。

 前回は確か、読んだらすぐにという内容だった。ならば後で読めば済む話だ。

 そうだ、それがいい。

 ──という考えなんてお見通しと言わんばかりに、その手紙は宙を舞って開き、僕の目前で止った。

 見るな、見たらおしまいだ。心でそう叫び、目をつぶり手探りで玄関のドアを開ける。

 よし、よし外だ。もう大丈夫……。

 なわけがないよな。

 僕を邪魔するそいつは、丁度見やすい距離で、僕の顔にまるで固定されているかのように存在していた。

 はいはい、わかったよ、読めばいいんだろ。

 また調べ物かよ。今度はなんだ? 魔法を相殺する魔法に関してだと?

 ちょっと待てよ、そんな魔法は……、あった。確か国立図書館に、その手の魔法が書いてある本が。

 国立図書館……。ある場所は知っているが、ここからだと数日かかる。

 そこから本を探し、さらに書き写して研究しなくてはいけない。

 探して書き写すのは図書館でしかできないが、研究は馬車の中でもできるだろう。

 今度こそ猛スピードで終わらせ、楽しむ時間を作らなくては。


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