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第2話 MIF

久世はヘリコプターの中でタバコを吸っていた

「捜査官、そろそろタバコの火を消してください。到着です」

ヘリの操縦担当の男が言った

「むさ苦しい男の意見は聞きたくないタチでね、すまんが最後まで吸わせてもらうぜ」

「じゃあ、僕から頼むことにするよ玲司くん、到着時にタバコ吸ってたら印象は良くないだろ?」

無線越しに篠宮の声がする。

久世は煙草を投げ、火を踏み消した

「ヘリ到着地にはMIFとAEMSが待っている彼らと仲良くしてくれたまえ、君の周辺の声、バイタル、位置は常にこちら側でモニターしている、なにかあったら言ってくれ」

「馴染みの女に四六時中みはられるってどんなプレイだか⋯」

ブルーの迷彩に白の十字,二人の男女が近づいてくる

「はじめまして、久世捜査官 AEMSオペレーターの白川直人だこちらは妻の朱音、MIFの外科医だ」

男のほうが言った久世はなぜか気まずそうに息を呑む

「そんであんたらが俺のお守りをすることになっちまった奴らってことな」

久世の言い草はお気に入りのおもちゃを取られた子供のようだった

「君はうちの医療キャンプのテントを1つ貸そう、そこを拠点にしてくれて構わない」

「そいつはどーも」

移動用のバギーを借りて玲司はテントに向かっていく

「玲司くん、君らしくないな感情的になって」

久世は答えない、無視したままテントに入っていく、テントは医療用ということもあってそれなりの広さがあった。

「おい、聞いてるのか?こんなに可愛い女子が話しかけてるのに無視か?お姉さん悲しい」

「お姉さんって年じゃないだろ」

「はあ?失礼な、君はもうちょっと女性への配慮というかだな」

カツカツという足音が聞こえる

「すまん、誰か来た」

久世は無線を外し、ベッドの上に腰掛ける

「誰だ」

「私」

女の声だ

「入るわよ」

白川朱音だ。黒髪のハーフアップ、ニットに白衣、黒のジャージ。動きやすい服装だ、戦地の割に小綺麗で久世は驚いていた

「久しぶりね」

「ああ、結婚したのか」

「相変わらずお前ら偽善者はくだらんな。過剰な暴力で威圧し、自分の利になる命を選んで救う。」

「あなたは子供ね、今も変わらない。あなたは眼の前のことしか考えていない、戦地に非武装の医者が行けば場合によれば死ぬ、その安全性のためのPMCをあなたは過剰といい、私達の前から消えた。」

「だからその守護者と結婚したってのかい?」

「彼はあなたとは違うの、あなたより先を見てるわ」

「そーかい、お熱いこった。で、そんな事言いに来たわけじゃないだろ。」

「ええ、ブリーフィングよ来て」

久世は無線をつけ、朱音についていく。


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