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エデン・エスケープ ―赤い目の僕と、血塗られた彼女の約束―  作者: KOSH
第2章:瓦礫の街の追走劇

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第16話:巨兵攻略戦

圧倒的な火力を持つ門番「ゴリアテ」。

正面からぶつかれば塵になるだけの相手に、リカルドは四人の「武器」を組み合わせた作戦で挑みます。

「いいか、作戦通りに行くぞ!」

 助手席で、俺は叫んだ。

 俺たちの車は、最大速度で「ゴリアテ」に向かって突っ込んでいく。

 敵のセンサーがこちらを捕捉。

 巨大なミサイルポッドが展開し、無慈悲な発射音が響いた。

 ――ズドドドドドッ!!

 無数のミサイルが白煙を引きながら、雨のように降り注ぐ。

 まともに食らえば、この車など鉄屑だ。

「来るぞ! 3、2、1……右だッ!!」

 俺のカウントに合わせて、ガンツがハンドルを乱暴に切る。

 右目が視た「着弾の未来」を回避する、神業的なドリフト。

 ドゴォォォンッ!!

 一秒前まで俺たちが走っていた場所が爆炎に包まれる。

 車体が衝撃波で揺れるが、ガンツはニヤリと笑ってアクセルを踏み込んだ。

「へっ、リカルドのナビがありゃ、弾幕なんざ怖くねぇな!」

 爆煙を突き抜け、さらに接近する。

 ゴリアテは小癪なハエを叩き落とそうと、主砲のレールガンを充填し始めた。

 だが、その予備動作こそが狙いだ。

「シキ、今だ! メインカメラを潰せ!」

「了解! ……そこッ!」

 サンルーフから身を乗り出したシキが、愛用のライフル(ガンツの工場で修理済み)の引き金を引く。

 『千里眼』による超精密射撃。

 放たれた弾丸は、ゴリアテの頭部にある小さな複合センサーのレンズを、寸分の狂いもなく撃ち抜いた。

 バシュッ!

 火花が散り、ゴリアテの動きが一瞬止まる。視界を奪われ、照準が定まらないのだ。

『警告、視覚センサーロスト。自律防衛モードへ移行――』

 スピーカーから機械音声が漏れる。

 その隙だ。

「カレン、行けッ!!」

 俺の合図と共に、後部ドアが蹴り飛ばされた。

 純白のワンピースを翻し、カレンが飛び出す。

「よくもリカルドくんたちに豆鉄砲を……!」

 彼女は背中の紅い翼を最大まで展開し、ロケットのような加速でゴリアテの足元へと肉薄した。

 巨大な鋼鉄の脚部。

 カレンはその一本に狙いを定め、渾身の力を込めた拳を叩き込む。

「壊れちゃえぇぇぇッ!!」

 ガギィィィンッ――グシャァァァッ!!

 轟音と共に、直径二メートルはある極太の脚が、まるで空き缶のようにひしゃげた。

 支えを失ったゴリアテの巨体が、大きくバランスを崩して傾く。

 地響きを立てて膝をつく巨大要塞。

 俺たちの連携が、怪物を地に這わせた瞬間だった。

「やったか!?」

 シキが歓声を上げる。

 だが、俺の右目はまだ「勝利」を映してはいなかった。

 赤いノイズが警鐘を鳴らす。

「まだだ! 油断するな、あいつはまだ生きてる!」

 倒れ伏したゴリアテの背部ハッチが開き、中から無数の小型ドローンが蜂の群れのように飛び出してきた。

完璧な連携でゴリアテをダウンさせましたが、敵も第2形態(?)へ。

次回、第2章クライマックス後編。

リカルドとカレン、二人の約束の力で、最後の壁をこじ開けます。

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