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チームワークで乗り越えろ?(その2)

祠を後にして、険しい山道を歩き続けて3時間。傾いた太陽が照りつけ、汗が背中を流れる。足取りは重く、空気は薄く、呼吸が徐々に浅くなる。


ミナト(額の汗をぬぐいながら):「いやー、登山って筋トレの親戚みたいなもんだよね!でも、親戚ならもっと優しくしてほしいな!」


ツバサ(冷静に地図とコンパスを確認しながら):「親戚ではない。これは単なる物理的な傾斜と標高差による負荷の結果だ」


サクラ(疲れた様子もなく、にこにこしながら):「でも、山って“思い出製造機”みたいな感じだよね!今、思い出増産中!」


ミナト(ふらふらしながら):「いや、僕の思い出フォルダ、そろそろ容量オーバーかも…」


足元の岩場は不安定で、小石が滑り落ちる音が響く。体力が削られる中、サクラの脳内は相変わらず平和そのものだった。


サクラ(突然立ち止まり):「この石、顔みたい!目と口がある!」


ツバサ(無表情で):「ただの侵食による自然現象だ。擬人化は不要だ」


ミナト(石に向かって):「でも、この石くんも僕らを応援してる気がするよ。…おお、ありがとう、石くん!」


ツバサ(ため息をつきながら):「石は応援しない。ただ存在しているだけだ」


——お腹の虫が鳴る。


ミナト(お腹を押さえて):「おっと、胃袋がSOS信号発信中!」


サクラ(ポケットを探りながら):「あ、そういえばチョコレート持ってたかも!」


ミナト&ツバサ(同時に反応):「えっ!?」


取り出されたのは、形を失ったドロドロのチョコレート。


ミナト(目を輝かせて):「おお、これは“新感覚チョコレートソース”!自然が作った特別仕様!」


ツバサ(冷静に):「ただの温度変化による相転移だ。特別仕様ではない」


サクラ(にこにこしながら):「でも、味は変わらないよね?」


ミナト:「うん、友情って形が変わっても甘さは変わらないんだ!」


ツバサ(無表情で):「論理的な根拠はないが、否定することもエネルギーの無駄だ」


ミナト(大きくうなずいて):「だから、無駄こそが人生のスパイスなんだよ!」


登山は続く。苦しさと笑いが交錯する中で、ミナトの脳天気さ、ツバサの冷静さ、サクラの天然ボケが絶妙なバランスを保ちながら、険しい道を進んでいくのだった。



登山も終盤に差し掛かり、ミナトとサクラ、ツバサの3人は目的地周辺に辿り着いた。ここまでの道のりは、ミナトとサクラにとって何だかんだで楽しい冒険となっていた。自然の中で交わした冗談や、ちょっとした失敗談が思い出になっていたのだ。しかし、ツバサはどこか納得のいかない表情を浮かべていた。彼女にとっては、ルートのズレや効率の悪さが気になって仕方がなかったのだろう。


「いや、あのとき右に行くべきだった…」とツバサが愚痴をこぼすと、ミナトは満面の笑顔で返す。


「でも寄り道も冒険の醍醐味だよ!ほら、虫と仲良くなれる特典付き!」


「虫は遠慮したいなぁ…」とツバサが呆れる中、サクラが元気に割り込む。


「むしろ虫が友達になりたがってるんじゃない?さっきのアリ、私にウインクしてたし!」


「サクラ、それは目が小さすぎてまばたきしただけじゃ…?」とミナトが即ツッコミ。


「違う、あれは熱烈なアプローチだった!」


「アリ界の恋愛事情は複雑なんだな…」とミナトが笑うと、ツバサが冷静に一言。


「いや、それは単なる生態行動。恋愛感情の要素はゼロよ」


ミナトがさらに続ける。


「じゃあ、もしこの登山道が生きてたらどうする?『また来たか、登山者たちよ…』って喋り出したら!」


「そしたら丁寧にあいさつするでしょ!『お邪魔してま〜す!』って!」とサクラが大真面目に答える。


「僕なら『足元、踏んでごめんな!』って謝るかも!」


「お二人とも、妄想の方向性が斜め上すぎるわ」とツバサが冷静に突っ込む。


そんな会話を交わしながら、ついに目的地に到着。そこには不思議な装置が設置されており、スマホをかざすことで何かが起きるらしい。ミナトが試しにスマホをかざすと、機械音が鳴り響き、画面には新しいアイコンがピカッと表示された。


「おお、単位ゲットだ!ついに俺も単位コレクターの仲間入り!」


「それ、カードゲームみたいに言うな。」とツバサが冷静に突っ込む。


帰り道も行きとは変わらず、賑やかな会話が続いた。


「ねえ、帰りも冒険っぽく逆立ちで歩くとかどう?」とサクラ。


「それは冒険じゃなくて修行だよ!」とミナトが即答。


「むしろバランス感覚の訓練に近いわね。効率は最悪だけど」とツバサが冷静に分析。


「でも、笑顔で歩けば疲れも半減するんだよ!」とサクラが元気に言う。


「さすがサクラ、ポジティブ全開!じゃあ僕は“笑顔で寝る”特訓でもしようかな」とミナトが冗談を言うと、ツバサが一言。


「それはただの寝顔よ」


ツバサは呆れながらも、どこか楽しそうな表情を浮かべていた。


こうして3人の登山は、単位以上に大切な笑いと小さな発見に満ちた思い出となった。


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