屋外実習というバトルフィールド
転校してから1ヶ月、新しい環境にもすっかり馴染んできたミナト。座学中心だった日々も終わり、ついに屋外実習がスタート。体力測定を含むこの実習は、ミナトとツバサの果てしない対立をさらに白熱させる舞台となる。
ミナト:「全力で走れって?全力ってなんだろう…心の全力?それとも足の全力?」
ツバサ(即答):「物理的最大出力。それ以外は自己満足だ」
ミナト:「自己満足って最高のエネルギー源じゃない?僕、自己満足で宇宙まで行ける気がする!」
ツバサ:「君が宇宙へ行けば、地球の論理密度が上がるだろう」
サクラ(突然マイク風のペンを取り出して):「さあ、始まりました!『ミナト vs ツバサ:全力論争バトル2025』!実況は私、サクラがお送りします!」
ミナト:「おお、実況つき!盛り上がってきた!」
ツバサ:「いや、これは単なる実習だ」
サクラ:「ツバサ選手、冷静なツッコミでスタートダッシュ!しかし、ミナト選手は脳天気パワーで応戦中!」
ミナト:「脳天気パワーって何!?新しい必殺技みたいでカッコいい!」
ツバサ:「いや、必殺技どころか、ただの思考放棄だ」
ミナト(走りながら):「よし、次は“変則ステップ走”で記録更新だ!」
ツバサ(真顔で):「シャトルランは規則的なペース配分が重要だ。変則は非効率極まりない」
サクラ:「おっと、ここでツバサ選手の鋭いロジックアタック!しかしミナト選手、全く意に介さず逆方向に…え、逆?!」
ミナト:「逆走も新しい記録になるかも!」
ツバサ(苛立ちながら追いかける):「ルールを理解しろ!」
サクラ:「まさに混沌のバトルフィールド!ツバサ選手が理論の剣を振るうも、ミナト選手は“直感シールド”で全て回避!」
ミナト:「そんなシールド装備してた覚えないけど、ちょっとカッコいいな!」
ツバサ:「君は実況に同調してどうする!」
そんなこんなで反省会を開催した。
ミナト:「今日の反省?うーん、“効率冒涜”はまだ未完成だったことかな!」
ツバサ(深いため息):「反省するべきは冒涜の概念そのものだ」
サクラ:「ここでツバサ選手、冷静な分析コメント!しかしミナト選手、反省どころか新たな冒涜理論を展開中!」
ミナト:「新たな冒涜理論って響きが哲学的でいいな!」
ツバサ:「いや、それは哲学ですらない。ただの混乱理論だ」
サクラ:「観客席(※実際はクラスメート)も大爆笑!まさに“反省のない反省会”開幕です!」
ミナト:「開幕しちゃったの!?閉幕はいつ?」
ツバサ:「そもそも閉幕しなくていい。むしろ最初から始めるべきじゃない」
サクラ:「おおっと、ツバサ選手、まさかの“否定フィニッシュ”宣言!」
クラスメートたち:(拍手と笑い)
こうして、ミナトとツバサの対立は、サクラの実況と二人の絶妙なツッコミ応酬で、実習以上にエンタメ性を極め、周囲に笑顔と活気を届け続けるのだった。