林間学校(1日目)
風に運ばれる新緑の香り、遠くから聞こえる鳥のさえずりが心を弾ませる。今日は待ちに待った林間学校!冒険と新しい発見が詰まった二日間が、今まさに始まろうとしている。
――林間学校当日――
ミナト:「あれ?なんかリュック軽い…あ!タオル忘れた!」
ツバサ(鋭く):「大丈夫。どうせ脳みそも軽量化済みでしょ」
ミナト:「いや、心の荷物はゼロだから!」
サクラ(にこにこ):「心の荷物って、どうやってパッキングするの?」
ツバサ(即座に):「まず脳内整理整頓機能をインストールしてから出直して」
――バス出発直前――
運転手:「出発します!」
ミナト:「あ!靴ひも結んでなかった!」
ツバサ(速攻ツッコミ):「靴ひも以前に、人生のひもも緩みっぱなしじゃない?」
サクラ:「でも転べば、地面と仲良くなれるよ!」
ツバサ:「あんた、地面に友達申請してるの?新しいわね」
――バス車内――
ミナト(窓の外を見ながら):「おお、あの雲、プリンに見える!」
サクラ:「ううん、わたあめかも!…いや、巨大な綿棒かも!」
ツバサ(冷静に):「その発想力、逆にどんな授業で培ったの?空想科?」
ミナト:「夢があるって大事でしょ!」
ツバサ:「夢見る前に、現実を見つめ直して。まず靴ひもから」
――目的地到着――
ツバサ:「さ、降りるわよ!」
ミナト:「あ!靴ひもまた!」
ツバサ(即ツッコミ):「君の靴ひも、学習機能ゼロか」
サクラ:「でも、靴ひもは結ばなければ解けないよ!」
ツバサ:「それは“常識”っていうカテゴリにある事実。それを再発見するの、逆に才能かもね」
<オリエンテーション>
開け放たれた広場にて、ツバサが真剣な表情でスケジュールを説明。
ツバサ:「皆さん、これからのスケジュールを説明します。遅刻厳禁、迷子も厳禁です」
サクラ:「スケジュールって、時間の地図だよね!」
ミナト:「おお、哲学的!」
ツバサ:「哲学じゃなくて、ただの迷子理論。方向感覚も置いてきた?」
サクラ:「迷子も新しい道が見つかるからお得!」
ツバサ:「そのお得感、誰得なの?」
<ハイキング&自然観察>
木漏れ日の中、鳥のさえずりと共にハイキングスタート。
ツバサ:「ここは貴重な生態系が…」
サクラ:「あの石、眠そうな顔してる!」
ミナト:「おお、石も疲れてるのか!」
ツバサ:「石は感情ないから。もしあったら、君たち見てため息ついてるわ」
<キャンプファイヤ>
焚き火がパチパチと音を立て、暖かな光が周囲を照らす。薪がはぜる度に、小さな火の粉が夜空へと舞い上がる。
ミナト(感動気味に両手を広げ):「火って生き物みたいだよね!なんか、踊ってる感じ!」
サクラ(両手を火に向けて):「火さん、今日も元気だね!」
ツバサ(冷静に炎を見つめながら):「火に“さん付け”は新ジャンルすぎる。次は空気さん?石ころくんとかも追加する?」
ミナト:「でも心は暖かくなるから、心の友達だよ!」
ツバサ(ため息交じりに):「なら、カイロと友達になってろ」
みんなで手をつなぎながら歌い始めると、ミナトが突然、焚き火の周りで奇妙なダンスを披露し始める。
ミナト:「火神様に感謝の舞だ!」
サクラ(大笑いしながら):「火神様、喜んでくれるかな?」
ツバサ(呆れ顔で):「その踊り、火神様どころか、火も消えたくなるわ」
<肝試し>
月明かりがうっすらと森の小道を照らす中、懐中電灯の光が不気味な影を作り出す。木々のざわめきが耳に不気味に響き渡る。
サクラ(お化け役、白いシーツを被って):「わあ!私は幽霊です〜!ここは呪われた森だよ〜!」
ミナト(お化け役で登場、頭にプリンのカップをかぶりながら):「おお、ここはプリンの墓場…!甘くも切ない怨霊がさまよう場所!」
ツバサ(無表情でじっと見つめてから):「プリンに墓場なんてないし、むしろ君たちの脳内がホラー」
ミナト(懲りずに):「でも、プリンの霊が語りかけるんだ…『冷蔵庫の奥は暗い…』って!」
サクラ(真面目な顔で):「プリンの霊も寂しいのかもね!」
ツバサ(肩をすくめて):「冷蔵庫の奥よりも、君たちの発想の方がよほど暗いわ」
最後に全員で肝試しのゴールに到達すると、ミナトが勢い余って転び、サクラの白いシーツに絡まって二人とも転倒。
ツバサ(大きなため息をつきながら):「ほらね、結局一番怖いのは君たち自身だったってオチ」
<星空観察>
澄み渡る夜空には無数の星が煌めき、静寂の中でその輝きが一層際立つ。山の冷たい空気が頬を撫で、遠くで虫の声が微かに響く。
ミナト(首をかしげながら): 「あれがオリオン座!」
サクラ(目を輝かせて): 「ヨーグルトみたい!」
ツバサ(ため息交じりに冷静な声で): 「夜空を乳製品で例えるの、新しい宇宙理論?」
ミナト(星座を指差して): 「でも、星って宇宙のトッピングみたいじゃない?」
ツバサ(呆れつつも少し微笑んで): 「そのトッピング、味わう前に常識をトッピングして」
サクラ(しばらく黙って夜空を見上げ): 「…でもさ、星の輝きって、心の奥の小さな光みたいだね」
ミナト(感動して大きく息を吸い込む): 「うん、僕たちもこんな風に誰かの空で輝けたらいいな!」
ツバサ(ふっと優しくなった声で): 「ま、輝き方は人それぞれってことね。君たちは少なくとも、笑いの星座ではトップクラスよ」
夜空の下、三人は静かに星々を見上げ続け、冗談と感動が交錯する穏やかな時間が流れる。
――――
こうして、ツバサの辛辣なツッコミが冴えわたり、ミナトのボケとサクラの天然が絶妙なカオスを織りなす、波瀾万丈で爆笑必至の林間学校はまだまだ続く!




