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純白幻想物語 吸血鬼の記憶の旅  作者: 水橋キレシ
第2章 隠された恋
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エナの愛 ⑥

 朝早く出発したエリズたちは、昼頃ようやくカス遊園地の入口に到着した。


 エリズはチケットを買うため、長い列に混ざり、リズミアだけがその場に一人残された。


「うわぁ〜、ここってめちゃくちゃ広いんだね!」


 リズミアは頭を上げ、行き交う人々の中で巨大な遊園地の門を見上げ、驚きの声を上げた。


 その門は、100人が横並びで通れるほどの広さを誇り、上にはまるで雲を突き抜けるかのような塔がそびえ立っていた。


 門は、灰白色の巨大なタリ岩のブロックをいくつも積み上げて作られており、この岩はフィンリル山脈で魔力と冷気によって磨かれたもので、硬さと魔力の彫刻性を兼ね備えていた。


 門の表面には、劇場の絵のような精巧な彫刻が施されており、立ち止まってそれを見るだけで半日が過ぎてしまいそうなほどだった。


 その壮大な門の向こうには、ゆっくりと回る巨大な観覧車や、急速に駆け抜けるジェットコースターが見える。


 入口に立っているだけで、リズミアはその興奮と刺激を体中で感じ取ることができた。


「ここが、グランデ帝国の首都ビナルにある最大の遊園地——カス遊園地よ。家がこんなに近いのに、私は忙しくて一度もここでちゃんと遊んだことがないの」


 ふと我に返ると、エリズがすでにチケットを買って戻ってきていた。


 彼女は手に持っていたチケットの一枚をリズミアに渡しながら、少し残念そうにぼやいた。


「こんなに面白そうな遊園地なのに、エリズはちゃんと遊んだことないなんて……もったいないよ」

「だって、今日はリズミアと一緒に来たじゃない。私たち、ここで一日遊んでから、帝都の製鉄工房に行って冒険に必要な装備を準備しようと思ってるの。後で旅が始まったら、もう遊ぶ時間はあまりないからね」


 リズミアはチケットを受け取り、両手でその端を持ち上げた。


 チケットは薄い絹のように太陽の光を透かし、観覧車とジェットコースターが巧妙に重なり合っていた。


 少し角度を変えてチケットを見れば、回る観覧車や滑走するジェットコースターがはっきりと浮かび上がる。


 チケットの上部には幽紫色の背景に明るい黄色の点々が散りばめられ、まるで夜空に瞬く星のようだった。


 その夜空は、遊園地の中から射し込む光の柱で貫かれており、チケットを回転させると、その光の柱も動くようになっていた。


 まるで魔法がかけられたようだ。


「すごい!エリズ、これどうやって作ったの?」

「これはただの紙だけど、グランデ帝国の最高峰の魔導技術が込められているのよ。私たちの体内の魔力の流れを感知して、この紙に仕込まれた魔導装置が表面の絵を変えるの。例えば、こんな感じで」


 エリズはリズミアの手からチケットを受け取ると、その瞬間、チケットの表面が別の景色に変わった。


 この魔法のようなチケットにリズミアは大喜びし、まるで子供のようにチケットを持って遊んでいた。


 その時、エリズの視界に白いレースのワンピースを着た少女が、急いで遊園地の入口に向かって歩いているのが映った。


 しかし、奇妙なことに、その少女から非常に高い密度の魔力の流れを感じ取ることができた。


 この強烈な感覚は無視することができないほどだった。


 まるで——


 動く時限爆弾のような感じ。


 その少女は非常に美しく清楚だったが、その小さな体には驚異的な魔力量が秘められており、恐怖を感じさせるものがあった。


「リズミア……そろそろ中に入ろうか」

「うん!ジェットコースター、あれに乗りたい!」


 エリズはリズミアの手を取り、笑いながら一緒に遊園地の入口へ向かった。


 彼女はまだ先ほどの少女のことを気にしていたが、少女が群衆の中に消えるにつれ、少しずつその気持ちを抑え込んでいった。


 賑やかな遊園地を見渡しながら、エリズは直感的に感じていた。


 この一日が、決して美しい思い出にはならないかもしれないということを。


【大事なおはなし!】



本作品を読み進めていく上で気に入ってくれたら、


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この2つを行ってくれると、作品の大きな力になります!


初めての小説創作なんですけど、何卒よろしくお願いいたします!

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