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純白幻想物語 吸血鬼の記憶の旅  作者: 水橋キレシ
第1章 呪われた国
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グリアン・エナのはなし

私はようやく、もう少しあなたに近づける機会を得ました。


何年もあなたを待ち続けて、ついにこの瞬間を迎えることができました。


私のこと、覚えていますか?あの草原であなたのために花冠を編んだあの少女を……


あなたが町を救った勇姿にずっと憧れて、あなたの生きる信念を胸に刻み、今日まで生きてきました。


あなたは昔と変わらず、頼りがいがあって、信頼できる存在です。


ずっと変わらない、あなたがその目で見つめ続けている“何か”も——


その目には、いつもその存在が刻まれています。


私は、あなたのその執着が好きです。


だけど、その存在に嫉妬してしまう。あなたの目を占め続けるその“存在”に—— それがあるせいで、私は永遠にあなたの心に届かない気がします。


ねえ、オースさん。


もしあの時、あなたに出会わなかったら、今の私はもっと幸せだったのでしょうか?


——グリアン・エナより


挿絵(By みてみん)

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