表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
じいじのおもちゃばこ  作者: 枯枝 葉
3/7

3 ぱっちん

「こんにちは……あれえ、ばあば、じいじはいないの? 」

「あら、そうちゃん、いらっしゃい。じいじはね、もう少ししたらかえってくるよ。じいじがね、ぱっちんのれんしゅうをしておきなさいって、いってたよ」

「うん、わかった」


 じいじがよういしてくれている、まるいかたちのぱっちんは、五まいだ。四まいをたたみにおいた。のこった一まいをたたみにたたきつけて、かぜをおこす。これがうまくいくと、さいしょにおいたぱっちんが、ひっくりかえるんだ。ひっくりかえった分が、じぶんのものになる。


「おっ、そうちゃん、やってるなあ。」

「あっ、じいじ、おかえり。ぼく、れんしゅうしてたんだ」

「ほう、そうか、そうか。じゃあ、じいじとしょうぶだな」


 ……


「やっぱり、じいじは、つよいや。ぼくのまけだね」

「はっ、はっ、はっ……どうだあ、まいったかあ」

「うん、まいったよ。じいじ、ぱっちん、いっぱいもってるんだね」

「じいじがそうちゃんくらいのころにな、ぱっちんがはやったんだ。みんなであつまって、あそんだんだ。ぱっちんをすると、そのときの友だちのことをおもいだすよ……むちゅうになりすぎて、くらくなるまであそんだもんだから、かえったら、おっかあにいっぱいおこられたよ……」

「じいじもおこられたんだね」

「あゝ、おこられたな……」


 ばあばとおかあさんが、なにかをはなしながら、はんかちで目をふいている。なにをはなしてるんだろうな……。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ