第2画.私のお絵描きヒストリー(後編)
どうしてそうなった?!
【5】マンガを描いてみないか?
歌詞を描かなくなった私ですが。
物語りのいちシーンや、登場人物のセリフなどの。
歌詞にはむかない、あれやこれやのネタを思いついていました。
加えて、私。少々、設定づくりが好きな面もありまして。
そんなこんなで、歌詞ではなく「おはなし」をつくるようになったのです。
とはいえ、ここに載せるような、小説を描く文章力は無く(今も無いけど、苦笑)。
だったら、と私がえらんだのは、マンガを描くことでした。
ですが、もちろん。ちゃんとした「マンガ」を描く画力だって、私にはありません。
私ができるとしたら、マンガを「描く」のではなく「つくる」こと。
原作段階の「ネーム」までです。
「ネーム」ってご存知ですか?
下描きのまえの、「試し描き」とでも言いましょうか。
背景などは描く必要もなく。場合によっては、キャラなども、誰かわかるように、輪郭と名前だけ描いておけばいい。
コマ割りもだいたい。
セリフやモノローグだけ、あるていどちゃんと描いたら。きちんとマンガにするとき、何を描いたらいいのかわかるようにする以上は、絵を描く必要がありません。なんなら、文字でその説明(指示)を記しておけばいい。
絵が描けなくても、マンガは「つくる」ことができるのです。
でもねえ。
それじゃ、描いてて面白くない。
歌詞を描くときも、私は口ずさみながらや、ときにはギターを鳴らしながら(「弾く」とは呼べない、へたっぴさ)描いていました。
なんていうか、「ノリ」が必要なんですよ。
だから、ネームとはいえ、私なりにいっしょうけんめい。
へたっぴな絵を描き込みました。
実際、ネーム段階で。じゅうぶんマンガとして読めるような、描き込みをする漫画家さんもおられます。
こうして。私の創作のメインは、歌詞(と曲)から、マンガのネームにうつったわけですが。
やっぱり。いきなり、それらしいネームを描けるわけがありません。
このままじゃ、描きたいものも描けない。
そこで私は、習作として。
あるシリーズを描くことを決めたのです。
「超獣仮面タスマニアマスク」
コアラのヒーローが活躍する、可愛い動物キャラのマンガです。
こいつら、可愛くて描くの楽しいですし。
私のようなへたっぴでも、可愛く描いてさえあれば許されます(笑)
あたまがおおきくて、腕脚がみじかい。
それでいて、それなりにポーズや表情は描ける。
まさに、「お絵描き入門」にうってつけのキャラたちでした。
こうして、私は一話9ページ+次回予告のネームマンガを、描くことになりました。
そして、四コママンガや、もう少し尺の長いスピンオフ。
さらにはノベライズなんぞまで、調子にのって描いていったのです。
【6】「なろう」!!
私が「なろう」に描きはじめたきっかけは、よそで描いているので、ここでははぶきます。
超獣仮面タスマニアマスクで、小説版を描いていたことから。今なら、小説だって描けそうな気がしていたのです。
短編小説と、エッセイ。
私の「なろう」は、そこからスタートしました。
とはいえ、それだけでコンスタントに投稿できるわけではなく。
読んでくれるかたも、ごくわずかななか。
「なろう」にも、詩ジャンルがあることだし、以前、悪ふざけで描いた自由詩を、私は載せてみることにしました。さらに、それもすぐにネタがつきたので、それまで描いた歌詞も載せちゃえ、と。
もともと、メロディ無しでもちゃんと読める歌詞を、と描いてきたので。そこからは、詩の投稿がメインになり——というか、なってしまいました(苦笑)
やがて、自由詩を描けるようになると、そこからはもはやフリーダム(汗)。自分でも、どこまで「詩」と呼んでいいかわからないくらい、いろんなものを描きました。
歌詞として、以前に描いたものを手直しして投稿することも少なくなかったですが。それ以上に、たくさんの新作の歌詞と自由詩を描きました。
もちろん、エッセイや、少ないながらも短編〜中編の小説、それに小話未満の「微話」なども。
描けるものは、なんでも描くくらいの勢いで描いております(R-18も、笑)。
そしたらねえ。
欲が出てしまったんですよ、これが。
習作として描いていた、超獣仮面タスマニアマスク。
これも、だれかに読んでほしい。
くだらない、設定からストーリーまでパロディだらけの習作ですが。キャラを可愛いと、楽しんでもらえたら。
そんな欲をかかえきれなくなった私は。
ついに、それを行動に移してしまったのです。
【7】超獣仮面タスマニアマスク
「なろう」ではなく。
Twitterの鍵アカに、ネームを載せるという暴挙。
私はそれに手を出してしまいました。
※ アカウント乗っ取りに会い、パスワード変更により、そこからは回復したものの。鍵アカ設定は解除されていて、「まあいいや」と、現在はそのまま公開(笑)
そして、そのころインストールした、お絵描きアプリ。
このアプリは、スマホ内にある写真を取り込んで、絵を描くことができます。
Twitterに載せるために、撮影したマンガのネーム。
そのなかの4コママンガは、投稿した「微話」や短編小説、詩などの元ネタになっていまして。
だったらこれ、着色して挿絵に載っけてみるか?
この考えを「やめておけ!」と止めてくれる者もいなかったため——相談してないんだから、あたりまえ(笑)——超獣仮面タスマニアマスクは意外なかたちで「なろう」デビューを果たすことになったのです。
【8】いいや、描いちまえ
こうなると、さらに調子にのるのが私のおばかなところ。
それまでも、大好きな先生に、こっそりイラストを送ったり。いっしょにコラボ企画をやる際の、ロゴをつくったりはしていたのですが。
いいや、へたっぴでも描いちまえ。
ひらきなおってしまいました。
先生がたの作品の、イメージイラストだけではなく。
あちこちでみかけるアンビグラムのパロディで、先生がたのペンネームのアナグラムをつくり。そこに超獣仮面タスマニアマスクのキャラを出演させたイラストをつけて、お送(贈)りするという、わけのわからない活動までやるようになりました(笑)
こうして「へたっぴ」の私は、お絵描きを「あきらめた」はずなのにもかかわらず。「なろう」に、たくさんのお絵描きを載せることとなったのです。
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「こうして」?!
いや、ちゃんと説明したつもりなんですが(汗)
「こうして」どころか、「どうしてそうなった」?! ですよね(汗)(汗)(汗)
まあ、とにかくそんなかんじで。
私は「へたっぴ」なりに、お絵描きを楽しませていただいております。
まきこんでしまってごめんなさい(苦笑)
それでも、許してくださるひろい心を持たれるかたは、これからもおつきあいくださると、とても嬉しく思います。
おつきあい、ありがとうございます♡
次回から、ちゃんとお絵描きのはなしですよぉ。